お疲れ様です。春景梢です。第二十六話『嘔吐』を更新しました。
一か月以上待たせた挙句にこんな話になって申し訳ないです。しかし『幼馴染から離れられない』は正規の幼馴染百合とやり方が違うのです(一般将校は黙っていろ!)。
とうとう奈央が春瑠に対してキレましたね。ここが今回の話の核です。今まで仕方がない、勝てないから逃げると誤魔化していた春瑠の横暴に耐えきれなくなってしまいました。
まあ、奈央が怒るのも分かる。自分の意思とかガン無視されて勝手なことを押し付けられて、挙句「それが君の本心」なんて言われたらストレスですから。
とはいえ、春瑠を海に突き飛ばすのは良くない。溺れちゃうかもしれないし、何より、暴力は何も生みません。あとヘアピンを捨てるのも良くない。プラスチックごみは海に捨てちゃいけません。ちゃんとごみ箱に捨てるか、家に持って帰りましょう。
さて、今回のタイトルの『嘔吐』はフランスの哲学者サルトルが書いた小説のタイトルを引用したものになっています。サルトルは実存主義の哲学者で、『実存は本質に先立つ』という事を言った人です。このことを分かりやすく言えば『最初に存在(実存)があり、意味(本質)は後からやって来る』ということになります。他に有名な言葉だと、『地獄とは他人のことだ』というのがあります。地獄。今回、奈央がそんなことを言っていたような……。
これら二つの言葉は、実は本作品において重要な意味を持っています。しかしそのことを作者が語るのは野暮というものなので、何も言いません。
あとサルトルは『失われた時を求めて』で有名なプルーストの影響を受けています。本作の第二十二話『失われた銀』でプルーストのパロディっぽいのを書いたのはサルトルの思想を引用するための伏線だったんですね(気づいた人はいたのだろうか?)。
この話は長いのでほかにも色々語りたいことがあるけれどキリが無いので、今日はここまで。
ps.私はサルトルの書物を正しく理解できるほど頭が良くないので、解釈を間違えていたら教えてください……。あと私は実存主義だとサルトルよりもカミュの方が好きです。カミュの『転落』は最高に面白い小説だから全人類読め。