1. (起)
【暴徒がダイニングへ乱入。鍬を掲げた男と香織の目が合う。】
暴徒 「いたぞぉ! あそこだーっ!」
香織 「(……私!?)っ……」
【恐怖でへたり込む香織を、ハルが強引に引き寄せ抱きしめる。】
ハル 「大丈夫です。私が……必ずお守りします。さあ、こちらへ!」
2. (承)
【キッチンの隠し通路。食器棚がスライドし、地下への階段が現れる。】
アラン 「地下施設へ繋がる隠し通路だ。行こう」
アラン 「キヨシ、私にもしもの事があった時は……香織を頼む」
キヨシ 「命に代えても、お守りいたします!」
【涙を流しながら階段を下りる香織。】
3. (転)
【背後の隠し扉から「ガタッ」という音と一筋の光が漏れる。】
香織 「(……気のせい? いえ、誰かが……)」
ヴァレット 「……やはり。私も後方に空気の乱れを感じた。旦那様、真偽を確かめに私が戻ります」
アラン 「分かった。頼む、ヴァレット」
4. (結)
【踵を返し、闇の奥へと消えていくヴァレットの背中。】
ヴァレット 「……お嬢様。すぐ戻ります」
香織 「(……ヴァレットさん……?)」
【胸騒ぎに震える香織。それが、彼女が見たヴァレットの最後の姿となった。】
第31話、いかがでしたか?
逃げ込んだ闇の先で、静かに離れていった守護者。
「すぐ戻ります」というヴァレットの言葉は、希望か、それとも絶望への宜告かーー。
次回、地下通路の奥で交わされる、ハルとキヨシの「密談」もお見逃しなく。
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