まずは被害者の方々のご冥福をお祈りいたします。
さて。
水没世界より第二章でも核兵器の話をしたので、すこしお話をしたいなと思い、筆を取らせていただきました。
とは言え、これは別所で一度したお話なのですが。
まず、私は戦争を知りません。
戦争とは幸いなことにめっきり縁がありません。
勿論、知識としては知っています。
お話を書く上で、ドキュメンタリーや資料などには目を通す主義です。
が、経験としては勿論ありません。
なので、戦争のことを知った口で語りたくないという想いがありました。
だって、私が何を語っても「嘘」になると思うんですよ。
そんな私が戦争について何を語れば「本当」なのか、ということを考えた際に、戦争のことを語ってくれる人から話を聞いてどう思ったかは「本当」だと思ったんです。
なので、シャスカが館長さんに『頑張ってくれてありがとう』って口にするぐらいがちょうどいいのかな、と。
他にも『Your love is my drug.』のハルも戦争帰還者のプルートをそばで見守る人間ですね。
戦争を当事者目線で勝手に語らないってことが、私の中で一種のラインとしてあります。
勝手に代弁したり、戦争を自分が経験したように語るのは、あまりに傲慢だと思うからです。
他人の痛みを軽はずみに扱うことはしたくありません。
そんな私ができるとすれば、戦争のことを語って伝えようとしてくれた先人の方々に『ありがとう』って言うのが一番しっくりくるのかな、と。
シャスカたちと館長さんとの戦闘で描きたかったのは、そういうことだと思います。
戦争から80年が経って。
もう戦争を知ってる方たちも皆さん亡くなっていく時期だと思っています。
そういった方々を看取りたいという気持ちもありました。
私は、死ぬことばかり考えていた人間ですから、そういうことは大事にしたくて、エゴなんですけれど。
昨今は、きな臭いことが多いですね。
いろんなことに判断を下すのは難しいことだと思います。
だから、難しいこととか説教くさいことは言えないんですけれど。
ただ、伝えたいことがあるとすれば、やっぱり『ありがとう』なんですよね。
終始、この話しかしていませんね。
でも、こうしてここに書いて残したいと思うほど、忘れたくない話だったんです。
「嘘」を語りたくないって気持ちや誰かの痛みを大切にしたいって気持ちをずっと持ち続けられますようにって。
そういう願掛けでした。
では、これぐらいで。
書き散らした駄文になりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。