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いい加減な冒険譚 本日第37話が公開されます

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https://kakuyomu.jp/works/16818023212468733280

↓第37話
https://kakuyomu.jp/works/16818023212468733280/episodes/16818093072860465376

転移魔方陣と追い込むオーガというダブルな罠でモンスターハウスに追い込まれた俺たち。幸いというべきか…転移先のモンスターハウス内の魔物たちは多少離れた位置にいた為、すぐには襲って来なかったのだが…「気付かれてない筈は無いが…周囲を確認次第逃げ出すぞ!」「マジでっ!?…マジでモンスターハウスなのっ!?」「フィン、落ち着いて…」まさか、入り込んだら最後。脱出できた例が殆ど無い場所への強制転移で混乱するフィン。ファラはその様子を見て却って冷静になったが…最終的には俺の叱咤に大人しくなるが、この声に魔物たちが気付いてない筈も無く、事態は益々不利になるしかなかった…

(脱出口は…あそこかぁ…)よりによって、たむろしている魔物の密度が高い辺りの向こう側が唯一の出入り口、らしい。俺はこの困難を乗り越える為、小声で2人に伝える。(…動けるか?)普段通りに動けるか?…という意味で聞いたのだが…(…何とか)ファラは大丈夫らしい。だが…(…すいません)頭を左右に振り、しゃがみ込むフィン。どうやら足が竦んで動けないらしい(仕方ないな…ここに置き去りにする訳にもいかないし…まぁいい。あれは用意してある…飲ませるなら今か)そうして、俺は意を決して錠剤を入れた小瓶をアイテムボックスから取り出し2粒だけ取り出す。小瓶をすぐに収納し、1粒づつフィンとファラに渡す(これを飲め。落ち着いて動けるようになる)((…はい))そんな都合のいい薬なぞ無い。プラシーボ効果を狙ってビタミン剤と思ってくれれば幸いだ…何せ、これは…「「うっ!?…」」2人同時に薬を飲み、呻き声を僅かに上げたと同時に倒れた。俺は音を立てないように彼女たちの首の下辺りの背中を支えてゆっくりと地面に寝かせる(ふぅ…無事に効いたようだな。速攻で倒れるとか思ったより即効性があったようだ)薬の正体は「仮死剤」…一時的に体の代謝を極限まで落として死体に近い状態にする薬だ。本来なら…治療薬が遠方にしか無いなど特殊な状況で患者に与えて病状の進行を遅らせ、治療薬の到着に間に合わせるなどの状況で使うものだ。この薬を摂取した者は一見死んだ状況と変わらない為、アイテムボックスに収納が可能となる。つまり…「収納」ひゅぱっ…と2人の女性は姿を消す。ギルドカードのアイテムボックス機能で見たアイテム一覧には、こう記されていた…

◎フィン=バードランド 女(17) 冒険者ランクE レベル3 状態:仮死
◎ファラ=ツングース  女(20) 冒険者ランクD レベル5 状態:仮死

(家名も表示されるのか…って、ギルドカードの情報を読んでるだけかな?)開示されている情報だけを読み取って表示してるんだろう。名前と家名、性別と年齢に…職業は、まぁ…冒険者だよな。ギルドハウスは冒険者だけのギルドって訳じゃないし。そしてランクはギルドハウスで承認されている冒険者ランクだろう。俺の冒険者ランクはEだから最底辺から1個上なだけだ。まさかフィンと俺が同じとは思わなかったけどな…(実戦経験の差かね?…2人ともレベルはえらい低い…)俺のレベルはあれから見てないが、上がってなければ16で…それに比べて2人はまだ1桁だ。実戦経験でトドメを刺すことが少なければこんなもんか?

これ以上、ここでまごまごしていても仕方が無い。俺は重い装備を外すと…主に背負っている荷物だが…アイテムボックスに全て放り込んだ。2人の持っていた装備も放り込む(さて…と、薬の効き目が切れる前にトンズラしますかね…)「身体強化!」ぶわっ!…と身体全体を魔力で覆われ、ダッシュで駆けだす…まさか、後であんなに怒られるとは夢にも思わずに…

※脱出後の後日談?

「「こらぁー! ツトムぅー! 何で私らをっ!?」」「そりゃ…足手纏いだし?「「ぐぅ…」」「レベル3とか5であの群れを突破できるとでも?」「「……やってみなくちゃ分からないじゃないっ!」」「……失敗して俺だけ脱出に成功して、社会的に抹殺されるのなんて御免被りますけど」「「ぐぬぬ…」」

※殺されて死●されて食べ尽くされる未来しか見えなかったので、アイテムボックスの荷物となって貰いました(改めて見ると酷ぇ話だ(苦笑))

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