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いい加減な冒険譚 本日第35話が公開されます

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https://kakuyomu.jp/works/16818023212468733280

↓第35話
https://kakuyomu.jp/works/16818023212468733280/episodes/16818023214249879162

新宿御苑ダンジョン…通称「御苑D」と呼ばれるそれは、管理事務所が定める間だけ…要は営業時間の間だけ開放されているダンジョンだ。基本、夜間は閉められているのだが夜間にしか現れない魔物も存在する為、魔物が溢れる現象…モンスタースタンピードが発生し易く、公的機関が時々掃討作戦を展開して防衛予算を圧迫しているとかいう噂だ。その為か、申請さえすれば夜間の侵入許可は下りるのだが…生還の確率は、一般的なダンジョンより低いという噂もある…あくまで噂だ。

「「御苑D」…徹夜攻略に行くぞ!(行きたくねぇけど…)」

という訳で、徹夜向けの装備を確認してる訳だが…「…エナジー飲料、ねぇ…キクノカ? コレ…」基本、ダンジョンに潜ってステータスを得た冒険者は一般人と比べて消費するエネルギーが増える。無茶苦茶増えるって程じゃないが…その為、一般人が飲むようなエネジー飲料を飲んだくらいじゃ砂糖水と然して変わらない印象がある…(まぁ…エコな運用をすれば貧乏人の味方のカロリーバーでも賄えるがな…)裏のラベルを見ると…(冒険者向け…か。カロリーは…うは!?)通常のエナジー飲料と違い、カフェインなどは変わりないが各種栄養素が盛り込まれており、食べる暇が取れない多忙な冒険者向きにアレンジがされていた…ちなみに一気に飲めるようにと100mlで一息で飲める(低級回復ポーションと同等量)上に、1回の食事で摂取できる栄養素が満点だ。まだ飲んだことはないのだが…「な、なぁ…これって飲んだこと、あるか?」と訊くと、「「う、うん…」」という反応が…成程。スン…と真顔になった俺は、飲む必要があるなら、味あわずに一気飲みだな…と納得したのだった(苦笑)←味は飲めない程ではないが、不味いと察した訳だ

「準備はいいか?」「「はい!」」準備おーけー…ということなので、ダンジョン入り口前のゲートをくぐった俺たちは、再度軽く装備を点検してからダンジョンの出入り口をくぐる…


「ファラと」「フィンの」「「JPLダンジョンアタックの時間だよ♪」」

(うむ…相変わらずカメラを前にした2人の声が急変してキメえ…いや、フィンは兎も角な)

…なんて考えながら周囲を警戒してたら、何故かファラだけから視線が…いや、あれは既に死線と呼んでいいのかも知れない。その線を辿って斬られたらバラバラにされそうだな…とかアホなことを考えてたら置いてかれそうになったので慌てて追いかける。

(昼間ポップする魔物は少ないって聞いてたが…本当だな)

疎らにしかポップしない魔物たち。1層から2層は他のダンジョンと大差無く、ゴブ・コボ・蛇・鼠…稀にスライムといったラインナップしか出ない。3層もオークや上位のゴブ・コボが混ざり始めるって感じだ。ダンジョンに依ってはトロールとかオーガが混ざる場合もあるが、5層までの上層は似たり寄ったりの魔物しか出ないもんだが…(ん?…あれは)光を失っている魔方陣が目に入った。が、気付いてないのか2人が真っ直ぐ進もうとするので警告する「おい…そのまま真っ直ぐ進むと…」「ん? 何が?」「罠でも見つかった?」…と足を止めてくれたので、ホッと安堵して説明しようとすると…「「う、後ろっ!」」「え?」振り向くと、頭2つは大きい魔物…オーガが迫って来ていた! 「…俺でも気付かない程の隠蔽スキル、だと!?」…なんて思わず叫んでいる暇があれば逃げればいいのに…狼狽えて足を止めてしまったからさぁ大変!

〈ぐっふっふっ…ぐがぁっ!〉

俺の首根っこを掴んだと思ったら、2人の元へと投げ飛ばす! 「なっ…うわぁっ!?」投擲され、叫ぶツトムの先はフィンとファラへ直撃コース! そして…「「ちょ、ちょっとおっ!?」」…と2人の胸にぶつかり…いや、柔らかいとかそんなの感じる間も無いわ!…で、ダイレクトアタックしてしまい、3人揃って魔方陣の上に…今思えば魔方陣を見つけた時に、すぐ逃げれば良かったんだろうな…

ぶぅぅんっ!

魔法光が青白く輝き…恐らく、上に乗った魔力持ちから魔力を吸いあげて起動するタイプなんだろう。魔法陣の上に叩きつけられ、軽くないダメージを負った俺たちは立ち上がるのが精一杯で逃げる暇もある筈も無く…3秒で転移魔方陣が発動してダンジョンの何処かへと飛ばされたのだった…

※すぐに発動しないと安心させて、大きくて広い魔方陣から逃げ出そうと体に力を込めると魔力漏洩量も増えて結果的に転移から逃れられないっていう…(力まないで歩いても結局魔方陣から出る頃には転移しちゃうという罠)

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