はじめまして。
『アデノシンの花束を、』を執筆しているジェフティと申します。
これまで小説を読むことは好きでしたが、自分で長編小説を書くのは今回が初めてです。
さて、第三章「庇護」では、聞き慣れない用語がたびたび登場したかと思います。
今回は、その中でも今後の物語に深く関わる単語の一つである「ATP」について、少しだけ解説させてください。
安心してください。
何も、生物学の講義を始めようというわけではありません。
劇中で、カスミ先生がATPについて簡単に説明する場面があります。
ATP(Adenosine Triphosphate)は、日本語では「アデノシン三リン酸」と呼ばれています。
筋肉の収縮、細胞の増殖、神経伝達など、生命活動を維持するためのエネルギー源として使われる物質です。
はい。
タイトルの『アデノシンの花束を、』は、このアデノシン三リン酸から来ています。
本来、生命活動に使われるはずのエネルギーを外部へ放出する。
そんなことは、たとえ可能であっても、真っ当な感覚があれば怖くてできないと思います。
ですが、劇中の能力者たちは惜しげもなく力を使います。
それは、彼らの危機管理能力や、生きるためのブレーキが壊れているからではありません。
彼らには、自分の命を投げ打ってでも守りたい信念があります。
それは、決して高潔なものばかりではありません。
気高く、美しいものとも限りません。
そのため、この物語は、爽快感やカタルシスだけを目指した能力バトル小説ではないのかもしれません。
どちらかというと、悲鳴に近い心の声を、最後まで聞き届ける。
そんな小説だと思っています。
まだ文章として拙い部分も多いと思いますが、最後まで丁寧に書き続けていくつもりです。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
気になった場面やキャラクターなどがありましたら、気軽に感想をいただけると嬉しいです。
これからも『アデノシンの花束を、』をよろしくお願いいたします。