こんばんは。
もしかしたらおはようございます。
この作品は火星がすでに開発されて、文明社会を形成できている時代を舞台にしています。
火星まで普通に旅行できる時代に、月が放っておかれるはずないと思っていただいた方、ありがとうございます。
もちろん、月面開発は精力的に行われていますが、火星のように発展はしていません。
なぜなら、月は火星よりもさらに重力が小さく、かつ大気がまったくないため、テラフォーミングの候補にはなり得ないからです。
もし移民先に月を選んだとすると、「居住」するためにはずっとドームの中にいなければなりません。産業として有力なのはレゴリス(月の土)から採れる重水素だけです。鉱工業を行う人口を養うために必要な食料や水を月面で調達できるようにするには、その人口の何倍もの人が生命活動のために働かなければなりません。
結局、巨大なドーム都市をいくつも作って生命活動を行って、わずかな重水素産業の人口を養うくらいなら、地球からの補給を受けながら作業員をローテーションさせた方が安上がりなのです。
もし月を一つの生活圏として確立すると、低重力環境にさらされ続けた月住民と地球の住民は、永遠に分断されてしまうでしょうから。