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是波青村

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  • 2025年1月5日

    初日の出

    元旦の朝、6時半に起床した。湯たんぽの湯で顔を洗い、防寒の身なりで妻と一緒に家を出る。大気が肌を刺すように冷たい。吐く息も白い。周囲はシーンと静まりかえり、この元旦の朝の静かな気配は、私が最も好むひとときだ。 6時45分に荒川の土手にのぼるとすでに多くの人達があちこちにたむろしている。6時50分、東の方面一帯が一段と明るくなった。すると、枯れた2本の木の左手に太陽の上辺部分が姿を現し、瞬く間に真っ赤な大きな太陽が、ググッと昇り始める。その、移動のダイナミックさ、迫力さに、私はじっと見入ってしまった。 そして、妻と一緒に、太陽にむかって、帽子を取り、両手をあわせ、この一年のつつがなきを祈ったのだった。