こんにちは、古根です。
いつも、拙作をお読みいただきありがとうございます。
皆様のPV・フォロー・いいね・評価、大変励みになっております!
拙作【黒の魔法少女】につきまして、200名以上のフォロー、50以上の評価、多数のいいね等を頂きまして、取り急ぎ、御礼のご挨拶となります。これほどご反響頂けて大変うれしく思っております。心よりお礼申し上げます。
また、以下は拙作についての補足となります。
私事ではありますが、当方趣味で書いている関係で、プライベートとの兼ね合いで、更新の頻度について確約できず、……そういった点から、本作『不定期更新』とさせて頂いております。脳内には書きたい話がたくさんあるのですが、中々手が追いつかず、……今後とも、のんびり更新となる見込みですので、悪しからずご了承いただけますと幸いです。
加えて、拙作の中で登場するSF要素について、にわか仕込み程度の知識で書いておりますので、何か変な事を書いていても、フィクション+作者の知識不足という事で、どうぞ暖かい目で見守っていただけますと幸いです。
それでは、本作について、今後ともご愛顧頂けますと幸いです。
P.S.
以下、おまけとして、……9話では、世界観説明を入れたかったのですが、長尺になる関係で全カットしまして、しかしせっかく書いたので供養として掲載します。
一応、どこか今後、別のタイミングでそのまま載せるかもしれません。
察しの良い方は既にお気づきの内容かとは思いますし、そのくらいの内容ではありますが、……ご興味のある方はどうぞ!(ルビ等そのままですが……)
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この仮説は、次の世界観を前提としている
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普通、『|並行世界《パラレルワールド》』と聞いて思い浮かぶのは、どのようなイメージだろうか。
平面を、ある一つの世界に見立てる。
そして、それが|幾枚《いくまい》も、|交《まじ》わる事なく並んでいる。
こんな所だろう。
しかし、僕がシャルロットに、『位相とは|並行世界《パラレルワールド》のようなものである』と教えてもらったとき、僕の脳裏によぎったのは、次のようなイメージだ。
並行世界の平面は、ある|幅《はば》の|間《あいだ》に、無限枚、存在する。
それは、あたかも数直線上で、『0』と『1』との間に、無限個の小数が詰まっているような具合にだ。
……非常に感覚的な話になるのだが、世界に見立てた平面が無限の枚数、密着して並び、――結果、ひとつの塊となっている。そんな|様相《ようそう》である。
加えて、密着して並んでいるとはいえ、それぞれの世界が交わることは依然としてない。それは、ちょうど僕たちが普段暮らしている世界――現実が、ただひとつであって、それ以外の現実を僕たちが認識できない事に反映されている。
さて、この世界観が正しい事を前提としたとき、シャルロットによる以下の説明――。
相対位相、第7軸1.168ポイント、第9軸0.889ポイント、通称、【|崩落溝《ほうらくこう》】。
この表現はおそらく、どこかしらの世界を基軸として、当該の並行世界がどれくらいズレているのか、を表示したものだと解釈できる。縦、横、高さ、という3つの軸に加えて、第4、第5、第6、……という(僕たちには認識できない)高次元な方向――いわば、世界の積み重なる方向に相当する――があったとして、それらにおける基軸とのズレの程度から、当該の並行世界の位置を示した表現、というワケだ(『時間』も一つの軸と見なすべきかはちょっとわからないけどね)。
ただし、正直、この仮説が正しいかどうかはわからない。なんなら、これまで生活している中でも、魔法少女の話題は聞こえて来こそすれ、こんな話は一度も聞いたことがないのだ。
けれど、現実問題、眼前に広がっている光景や、差し迫った状況から、仮定にすぎなくはあっても、まずは何かしらの推測を前提として動くしかないだろう。
……さて、話は戻って、シャルロットの言である。
すなわち『第5軸方向に|厚《﹅》|み《﹅》が0.188ポイント』という報告。
僕は、あらかじめ、【|崩落溝《ほうらくこう》】への突入後、ターゲットの測定をシャルロットにお願いしていた。そしてその結果得られた前述の報告は、僕の仮説の真実味を補強するものだ。
つまり、【|監視者《ゲイザー》】の|体躯《たいく》は、縦、横、高さ、という3つの軸以外の方向である『第5軸方向』に対して、ある程度――シャルロット曰く、0.188ポイント――の広がりを持っている。
したがって――。
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――|当《﹅》|た《﹅》|り《﹅》だ。
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