中編「犬も歩けば狐に抓まれ(https://kakuyomu.jp/works/822139846666146664)」が完結いたしました。連載を追っていただいた方がいることに驚きつつ、有難い気持ちでいっぱいです。以下、微妙にネタバレを含みますので本作未読の方はご留意ください。
九尾の狐の殺生石伝説といえば、何年か前に割れてしまった那須のあれが有名です。ついひと月前まで私もそれしか知りませんでした。
しかし10コン(略し方はこれでいいのでしょうか)の概要が出て、いい機会だから本作を書けたらいいなあと緩い気持ちで愛知県とその周辺地域の伝承を調べていたところ、愛知県岡崎市のある神社にも殺生石が祀られているということを知りました。こうした都合の良いもとい運命的な事実に巡り合うことが、有難いことによくあります。まつの設定がこの時初めて固まり、ほぼ同時に彼女の成育史も見えてきました。
今年の2月時点であった唯一の設定は「利家の妻まつ(芳春院)が実は大妖か何かだったら?」というものでした。経緯は割愛しますが、前田利家という武将を知った際、同時にまつのことも知り、彼らの第一子の出生年を知り、「利家キショすぎるな……」が彼への第一印象でした。(なんのこっちゃ、の方はお調べいただければすぐ出てくると思います。)。当時はよくあることだったのだろうかと類似事例を探してみたのですが、そういうわけでもさなさそう。キショいですね。ただ、調べるうちに利家周りから好かれてんな、いい奴だったのかな、とか、妻とは仲良しそうというか初産から二十年で十一人子に恵まれて母体ピンピンしてたあたり産後ケア手厚いな、これ妻のことかなり大切にしていたのではないか、とか、利家のキショくない一面も見えてきます。しかもフィジカルモンスターの長身イケメンだったらしい。
でもやっぱりギリでキショが勝つ。溺愛系高身長イケメンにも許されざるキショさというものがある。これもういっそ、まつが実は幾星霜生きた妖怪だったとかであってくれ。あれなんか一本書けそうだな、あの時代あの初産年齢で多産で長生きなんだし、案外有り得る説では(有り得はしない)。
というのが本作の始点になりました。そこからどのような物語に繋がったのかは、本作をご確認いただけましたら幸いです。とはいえ、投稿したのは書きたい部分の第一章のみで、数年内に「天挙げ祝言編」と「ブチ斬れ笄編」も合わせて長編としてまとめようかなと思います。
やや尻切れになりますが、完結報告はこのあたりで締めようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。