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【新作発表】迷走の果てに、己の原点へ――『傀儡の夜明け』連載開始のお知らせ

いつも応援ありがとうございます。細川雅堂です。

本日は、皆様に新しい物語をお届けしたく、近況ノートを書かせていただきました。

実はここ最近、私は激しく迷走していました。
「Web小説で読まれるためにはどうすればいいのか」を考えすぎるあまり、流行りのワードを散りばめた企画や、チート、追放ものといったトレンドに、半ば無理やり自分を合わせようと試行錯誤(悪あがき、とも言います)を繰り返していたのです。未公開のまま眠っている数々のプロットが、その迷いの跡です。

しかし、器用に立ち回ろうとすればするほど、自分の筆から血が通わなくなっていくのを感じていました。

「自分が本当に血を沸かせ、魂を削ってでも書きたいものは何なのか?」

その問いの先で行き着いたのは、やはり私の原点でした。
幼い頃から貪るように読んできた、司馬遼太郎先生、池波正太郎先生、隆慶一郎先生、北方謙三先生、そして和田竜先生といった、偉大な先達たちが遺してくれた「骨太で、泥臭く、人間の業が真っ直ぐに描かれた歴史小説」の世界。それこそが、私の書きたいもののすべてでした。

Web小説の世界において、じっくりと腰を据えて描く重厚な歴史ものは、決して多数派ではありません。数字(PV)だけを追うなら、間違った選択なのかもしれません。

それでも、私はもう一度、自分の真ん中にある武器だけで勝負をしたい。そう腹を括りました。

そうして生まれたのが、今回の新作です。

◆ 新作『傀儡(くぐつ)の夜明け――十四代将軍 足利義栄――』

スポットを当てたのは、織田信長や足利義昭という巨大な光の影に隠れ、正史ではわずか数行で片付けられてしまう「空白の将軍」足利義栄です。

実績も人望もなく、誰も味方のいない孤独のなかで「将軍という器」を持とうとした青年が、三好三人衆の強欲や松永久秀の修羅、そして織田信長という圧倒的な焔に巻かれながら、何を見出し、どこへ行き着くのか。
歴史の濁流に翻弄されながらも、人間としての繋がりを狂おしいほどに求め続けた男の、泥臭くも切ない旅路を描き切りました。

あえて流行りには背を向け、筆力と人間ドラマだけで挑む、私なりの「原点回帰」の本格歴史小説です。

かつて『泥濘の菊水』などを楽しんでくださった方には、間違いなく「こういうのが読みたかった」と言っていただける仕上がりになっていると自負しております。

毎日【21:00】に更新いたします。
歴史小説が好きな方、人間の泥臭い生き様に胸を熱くしたい方、ぜひ一度、この影の将軍の物語に付き合っていただけないでしょうか。

皆様のご一読、そして率直なご感想を、心よりお待ちしております。

細川雅堂

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