ちょっと面白いリハビリテーションの話を聞いて、何をするかというと、脳卒中とかのあとで麻痺が出ますというのは、これまで使っていた中枢-末梢回路が使用不能になったからってのが原因の一つなわけですが、じゃあこれまでつかってなかった中枢を別途使えるようにしましょうと。ところが一般に卒中起こすのは加齢が進行してからで、加齢というのはこれすなわち効率化、あるいは硬直化であるから、その、「これまでつかってなかった中枢を使う」ってのがへヴィであると。でじゃあどうするかって言うと、ひとつは手を実際に介助しながら動かして、ほんで、「動かすぞォ」って念じてもらうと。それで新たな回路を作成しましょうと。
ところが、これ、あんまピンと来ないひともいるやないですか。ここまでの理屈がいまひとつ入ってこない老人が沢山いるのは良くわかるところで、じゃあどうするか。
外骨格をつけて、手を動かす動画かなんか見せて、で、「動かすぞーヌヌヌ」的脳活動が計測できたときに、その外骨格が動きますよと。そうすると、時間的にはほぼ即時でフィードバックできるから、回路の形成がしやすいと。へッブ則のまさにそのそれって感じで、へーなるほどなーって思った。
それでね。じゃあですよ。ここまでは事実で、こっから妄言です。
つまり、この仕組みの中で何がムズいというと、「今までつかってなかった回路を新生させる」というところなわけですが、それ(回路)そのものは存在はするわけですよ。まあそらそうですよね、多少の冗長性はないと、それこそ卒中起こしたときとかにリカバリ不能になるわけで。だったらですよ。それを事前に使っておくというのはどうですか。どうやって?
それがVRですよ。魔法です。だからね、標準的な手足動かすときの脳活動を計測しておく。で、「それ以外」の活動が(たまたま)得られたときに、魔法が発動するんすよ。まあ、「第三の腕」あるいは「スタンド」が動くのでもいいし、火とか水とかが発生するのでもいい。これを繰り返しておけば、なにしろVR世界の中の「魔法」であるわけだから、使えると便利になるので、そらみなさん練習しますわな。そうすると、通常使用していなかった未使用の回路が、ファイアとかサンダーとかスタープラチナとか、とにかくそういう形で形成され、自在に使えるようになる。
で、これが成立したあとに、不運にも卒中が起こる。今まで使用していた現実の「腕」回路は使えなくなる。でも、このときに、普段使わない「魔法」回路を残しておけばですよ。あ、雷系のパワーで腕うごかせるやんかみたいにならないかなと思うわけです。サンダー活動が検出されたら、こんだ雷が発生せずに、VRの腕がちょっと動く。サンダラだったら指が開く。サンダガだったら閉じる。バサンダだったら上に上がる。ここに置き換えるというのは比較的容易に出来る気がして、それでそのためにはVRを介するとソー・グッド。いけるんちゃうんかな、将来の保健・保険のために合法的にゲーム大会!!
って思ったんですけども。「それ以外」を高精度で検出できる手段が現状ない、あっても高価でくそ時間がかかるって言うんですよ。えー。合法的ゲームやり放題の未来はじゃあこないの? 絶対?
絶対ではない、ということで、じゃあなんならできるかっていうと、ECoG、要するに、頭をパカー割って、皮質直上に電極置いといたらかなり高精度にできるんちゃいますかというわけです。ざっくり言えば電極埋め込むんですよ。来たね! 来たな! これが未来ですよ!!
長く生きてりゃア、卒中率も上がるやないですか。将来のQOLを上げるために、もうこれはしょうがない、多少の犠牲はつきものってことで、全員脳に事前に電極埋めとくんですよ。でVR世界で魔法の練習しとくんですよ。そういう社会が来る。来るはずだ。来るか? どうか?
わかんないけど、来たら面白そうだなって思いました。