Amazon Prime で配信終了間近と迫ったため、一時、NHKアーカイブで見ていた『平家物語』を中断して、この3日間、かつて、天体物理学を学んだ身として『チ。ー地球の運動についてー』を集中的に見通した。
そこで出会ったのが「タウマゼイン」という言葉。
タウマゼイン(thaumazein / θαυμάζειν)とは、「驚くこと」「驚嘆すること」を意味する古代ギリシャ語。古代ギリシャの哲学者であるプラトンやアリストテレスは、「世界に対する純粋な驚きこそが、哲学(知の探求)の出発点である」と提唱。
タウマゼインの重要なポイント
哲学の始まり:
「なぜ?」「どうして?」と不思議に思う感情が、物事を深く考えたり真理を探究したりする原動力になることを指す。
ふたつの側面:
まだ知らないことに対する「未知への興奮」だけでなく、当たり前だと思っていた日常に新たな疑問を抱く「既知の再発見」も含まれる。
日常のふとした疑問や「センス・オブ・ワンダー(驚嘆の感覚)」 こそが、タウマゼインの本来の姿とされている。
ユヴァル・ノア・ハラリ氏の言う「虚構」やアルベルト・アインシュタインが得意とした「思考実験」にも通じるところが多いと感じた。
今回は宇宙という「未知」の世界。世界観がひっくり返る端緒の話。
アポリア(aporia)という言葉も学んだ。
行き詰まり・難問:
「時間とは何か」「自由意志とは何か」など、いくら論理的に考えても明確な答えに到達できない哲学的難題や問いを指す。
ソクラテスの手法:
古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、対話を通じて相手を論理的な「行き詰まり(アポリア)」に導き、自分が何も知らないこと(無知の知)に気づかせる手法を取った。
アレテー(ギリシア語: ἀρετή, aretē)とは、「卓越性」「有能さ」「徳」と訳される古代ギリシャの概念で、本来は人やモノが持つ「そのもの本来の最高のポテンシャル(機能・強み)を最大限に発揮している状態」を指す言葉。アリストテレスは、人間が幸福(エウダイモニア)になるためには、理性に従ってこのアレテー(卓越性、徳)を最大限に発揮し、実践し続けることと言っている。
タウマゼイン/アポリア/アレテー、私のここ最近の心情に近い。いろいろ良い言葉に出会えたように思う。これからも大切にしながら生きていきたいと思う。