第4話「内部生」から、第7話「桜の木の下で」までを更新しました。
(9月22日2:00更新予定)
週末更新のペースが少し遅れて、すみませんでした。
今回のところは、不穏な空気が続く内容だったので、できれば途中で区切らないで、第一章「春の嵐」のラストまでを、まとめて出したいと思っていました。途中途中が結構辛い展開だったので。
その分、少し時間がかかってしまいました。
そして『Chord:Rebellion第一部』とそのスピンオフ『はるのあらし』を読んでいただいている方には、もしかすると気づいていただけたかもしれません。
今回の一連のお話は、スピンオフ『はるのあらし』第1話へのオマージュになっています。
『はるのあらし』では、まだ四歳だったリコが、家族とはぐれて泣きそうだった小さな莉里を見つけました。不安そうな莉里の手を取って、一緒に歩くりこ。家族と再会したあと、莉里は「ありがとう」の代わりのように、リコの頬へ小さなキスをします。
桜吹雪の中で交わした「またね」・・・あのときの二人は、そのあと別々の方向へ歩いていきました。
そして今回『春の嵐』。
居場所をなくしかけた莉里のところへ、またリコがやってくる。そばにいて、一緒に帰って、少しずついつもの莉里へ戻していく。そして最後には、また莉里の方から――。
四歳の春。桜吹雪の中で「またね」と別れて、それぞれ違う道へ歩いていった二人は、今回同じように桜が舞う中で、今度は二人で同じ方向へ向かって歩いていきます。
そこが、今回いちばん大切にしたところです。
ずっと昔から変わらないものがあって、一方で、あの頃とは変わったものがある。そんな二人が、もう一度春の桜の下に立ちました。
以前『はるのあらし』を読んでくださった方に、最後に少しだけ「あっ」と思っていただけたなら、嬉しいです。
ここまでで今回の章は一区切りです。次回からは新しい章へ入ります。
張りつめた時間が続いたので、ここからまた彼女たちがどんな音を鳴らしていくのか、見守っていただけたら嬉しいです。