『Chord:Rebellion』の物語、最終までやってきました。
(第85話・8月16日22時更新予定です)
はじまりはミウの、「できない二人でなにか始めようよ」という言葉でした。
走ることを失ったリコ。自分を見失ったサラ。そして、自分の曲が誰にも届かないと悩んでいたミウ。
それまで自分を支えていたものが崩れてしまったあとで、それでも何かを始めようとして集まった三人でした。
この物語は音楽やバンドを主題とした物語ではありますが、自分の中では「深い挫折を味わった少女たちが、葛藤や人間関係、そして自分自身と向き合いながら、新しい居場所を見つけていく物語」として描いてきました。
一度失ったものも過去も、なかったことにはならないし、してはいけない。それぞれの傷や迷いは、Rebellionを始めて、消えたわけではありません。
三人は、音を出して、対立して、笑って、誰かと出会うことで、少しずつ、いろいろなものを受けとめ、自分の居場所を作ってきました。
第85話では、少しだけメインストリームから離れて、リコと莉里の二人の時間を描きました。
スピンオフのエピソードも含め、ずいぶん遠回りをして、ようやく二人は、恋人として同じ道を歩き始めました。
大切なのは「恋人になれた」ということではありません。それぞれが自分の人生を歩きながら、隣にいてほしいと思える人を見つけた。そう言う意味では、もしかするとこちらの方がメインストリームだったのかなとも思います。
―― 長く続けさせていただいた『Chord:Rebellion』ですが、次回更新は、第86話「最終話・この歌を届けたい」となります。
彼女たちが、最後にどんな音を鳴らすのか。あと少しだけ、お付き合いいただければ嬉しいです。