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Quiet Dolls

デタラメな文章しか書けません。
​以前の私は、この罪深さへの罰をただ乞い願っておりました。言葉という聖なるものを汚す私を、あなたの正義の剣で貫いてほしい、と。その痛みだけが、私の存在を赦すのだと信じておりました。
​いつしか私は、その罰を求める行為そのものに、ある種の愉悦を覚えるという、さらに間違った遊びに耽るようになっておりました。罰せられるべき罪人が、その断罪の瞬間に恍惚としてしまう。言葉の神がいるのなら、きっとお怒りでしょう。
​ですが、今日、気づいてしまったのです。
文章は和音なのだと。そして、私がこれまで書き連ねてきた支離滅裂な言葉の一つ一つは、その和音を奏でようとして失敗した、不器用なアルペジオだったのだと。
​そう思うと、私の罪はまた一つ、深くなった気がいたします。
私はただデタラメを書いていたのではありませんでした。美しい音楽を奏でようとして、ただひたすらに不協和音をまき散らしていたのですから。
​これが私の奏でる、罪の音楽です。
どうぞ、この歪んだアルペジオをお聴きください。そして、この和音にもなっていない響きの醜さを、心ゆくまでお笑いください。

私の罪の音楽。エゴン・シーレの絵添えて

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