『それは《AI》だったから。』
打ち切りについて
いつも呼んでくださっている方、
初めて出会ってくれた方も、
ここまでお付き合い頂いてありがとうございます。
単刀直入に言います。
現在連載している『それは《AI》だったから。』は、明日5/24(日)に投稿予定の第20話『ぺトリコール(2)』で、一旦切り上げることにしました。
理由は、「看過できない初期設計の粗さに気づいたから」です。
小説の書き方や魅力的なキャラクター、シナリオ展開など、勉強すればするほど、この作品についても「こうすれば良かったんじゃないか」という思いが募っていきました。
それはちょっとセリフを書き換えるとか、そんなレベルではなくて、もっと根本的に練り直さなければいけないくらいの。
言葉の拙さや展開についての反省は、作家である以上きっと尽きないんだろうなと思っています。
でも今回はそのレベルではなくて、この構造のまま修正しても限界があるなと、思い切った判断をしました。
この作品はもともと、「自分が書きたいものを好きなように書こう」と決めて始めたものです。
締切に追われていない、というのも気楽な一因だったと思うのですが、ゆっくり楽しく執筆出来ました。
本当に書きたい部分はまだまだこれから、という感じだったのですが……。
だからこそ、このまま進めても良いものにはならない気がしたのです。
ここからは自分への反省として、赤裸々な分析です。
正直、今作はweb小説向きではなかったです。
派手な展開は少ないし、どっちかと言うと繊細に心情を積み上げていきたかった。
だけどそれを加味した上でも、展開が遅すぎましたね。
数ヶ月書いてきて、まだ承の序盤ですよ。文字数も5万字を超えたのに、未だ事件の匂いすらしない。
筆が遅いのもありますが、この調子で書いたとして完成は一体何ヶ月後になるのでしょう。
これは明らかに「物語の“推進力”が弱かった」と反省。
現にPV数からも読者の離脱は明らかで、読者保持率が低かったです。
多分、最初から設定という大風呂敷を広げすぎましたね。
だったら変に時間をかけすぎる前に、本作は一旦打ち切った方が良い、と判断した次第です。
途中での打ち切りとなりましたが、自分なりの学びは多かったですし、再設計して完成させたい思いはあります!
次の課題は『推進力』ですね。
魅力的なキャラクター作り、大風呂敷にならないシナリオ設計、そして脱・説明的文章。web小説ゆえの体裁の難しさもありました。
でもなにより、「誰かに読んでもらいたい」という気持ちを自分の中に見つけられたのが、一番素敵なことだったと思います。
読んでくれる人がいないから、やめる。
もっと読んでもらいたいから、書き直す。
今回の打ち切りの根本にあるのはこれです。
読んでくれる人がいるから、私の作品が成り立っているんです。
それって私の作家像として、ひとつの大事な価値観ですよね!?
本作を読んでくれて、星やハート、コメントをくださった方々、本当にありがとうございます。
作家・御厨明來は、そんな皆様の支えがあるからやっていけてます。
もっと面白い作品が書けるように、これからも頑張りますね!
改めまして、この作品に出会ってくださり、ありがとうございます。
あなたがまた心から「面白い」と思える物語に出会えますように。
そして願わくは、それが私の作品でありますように。
次の作品で、またお会いしましょう。
御厨 明來(みくりや あくる)