天使猫茶/もぐてぃあす

森の村に訪れた一人の旅人。 語られる不思議な旅の記憶と、村に伝わる「永遠に旅を続ける姫」の伝承。 翌朝彼女が見せた不思議な笑みの意味とは――？

旅先の小さな町で出会った老人に勧められ、洞穴を見に行った男。 しかし、その洞穴の看板は訪れるたびに内容が変わっていた——。 不可解な現象の末に、老人が笑って放つ一言とは？

自分の家で開催される夜会で今日もまた婚約破棄される令嬢ナコー。 そして彼女に婚約破棄を突き付けるボレー家のベッタ。 そんな二人を見ながら従者ジェシーは考える。 「これ、あと…

大雨で中止になったお祭りを惜しむ親子。 その頃、雲の上では雷神が「人間たちの祭を応援しよう」としていた。

大戦によって滅びた地上を、たった一体のロボットが歩いていた。

夜の公園で一人シーソーを漕ぐピエロ。好奇心に駆られて近づいた少年は、ピエロがなぜ一人きりでシーソーを漕ぐのかを尋ねてみた。

人間が過ちを犯すたび、天使たちは神の命に従い、砂時計をひっくり返して時を戻していた。だが、繰り返される愚行に天使の一人の怒りが頂点に達し……。

夏祭りの夜、出店を手伝っていた私は、かつて想いを寄せていた彼女と十数年ぶりに再会する。 隣には夫と子どもの姿。花火の光に照らされた彼女の笑顔に、過去と現在が交錯する。 もしも、あ…

悪魔と契約し、魂を捧げて国を繁栄させた女王。 彼女は愛する者を次々に差し出しながら、民の幸福のために国を治めた。 死が目前に迫った彼女の前で、悪魔はほくそ笑む。 「この国には悪…

地球から水がなくなり、原因は誰にもわからない。 この事態を解決するために科学者たちが出した結論とは？

村に伝わる「覗けば死者との思い出が見える棺桶」。 死者との別れに使われてきたその棺桶を、ある若者が“死者を入れずに”覗いた。

工事現場で落下してきた鉄柱の下、猫は人影に救われた。 命を助けてもらった恩を返そうと、猫は丁寧に礼を述べ、望みを聞き出そうとする。 だが、相手は何も答えない。