極端なリアリズム志向です。
激情を主観のままに、書きたいのです。
ただ流れる物語では感情を表せません。
それは手荒く感情を切り刻んでいるのです。
明確な言葉で筋道立てて、それをぼくらは、
自分の感情を当てはめているのです。
言い換えれば、わたしは市販のいちごケーキが欲しいのではない。
いつ食べたのかも分からない、ぼんやりとしたいちごケーキが欲しい。
それはどこにも売っていない、でもわたしの中に存在するケーキです。
秩序がある言葉で書かれた感情は、
主観的なわたしの感情は違います。
もっとふわふわした経験のかさなり。
それでも明確で、感情はすでに忘れてしまった、
遠い日の出来事のスムージーです。
混ざってしまった世界の断片です。
わたしは、流れるような物語、筋道立ったストーリーを作りたくない。
そして、そのような物語では感情を表せない。
だから文体を崩して、あげくの果てに小説を詩にするのです。
ただ読みずらいのはわたしの力量不足です。
そして、言いたいことはただ1つです。
すでにある物語は、感情を表すことが不可能なのです。