お互いに親友だと思っていた。確かにあったはずの女同士の友情が、一人の後輩をめぐって壊れてしまう、そんなお話。

高校一年の冬。七瀬葵は一世一代の告白をした。相手は、成績優秀なクラス委員長の織江汀。社交的でクラスメイトからの信頼も厚い汀は、その優れた容姿で異性からの人気も高い、高嶺の花的存在…

高校生の高坂夏生は、とある一点において、クラスの友人たちから羨望を集めていた。それは、夏生の幼馴染、黒川冴の存在である。派手で女性的な魅力に溢れた外見の冴は、クラスの中でも強い影…

梶谷多希と江田由花は、幼い頃から一緒に過ごしてきた幼馴染だ。高校生になった今でも、お互いの部屋で夜遅くまで過ごすのは当たり前。親もそんな二人の状況に慣れきっていて、多希と由花が一…

泉田春の人生は、生まれた時から決められていた。物心ついた頃にはすでに、元バドミントン選手だった父親に連れられて練習漬けの日々。友達と遊ぶ時間もなく、何か別のことをやってみたいとい…

「あのさ、俺、好きな人が出来たんだ……」　幼馴染の赤羽昴が言ったその言葉が、崩壊のきっかけだった。高校生の神田太一は二人の幼馴染と楽しい日々を過ごしていた。一人はスポーツが得意な…

汐入彩世は、一つ年下の幼馴染、瀬奈薫と、幼い頃から一緒に過ごしてきた。ふたりが出会ったのは小学生のときのこと。お互いの家族が仕事で家をあけることが多く、一人孤独に過ごしていた彩世…

価値観なんて人それぞれで、この世界にはいろんな人間関係がある。他人にはどんなに歪んでいるように見えたとしても、本人からすると至って正常。自分のほしいものはどんな手を使ってでも手に…