三男というものは
無論、家庭差はございますが
①親の愛情及び執念を一身に受けた唯我独尊の長男がまず育ち
②その長男で起きた事件を余すところなく教材にされ、要領よく育成された(お勉強ができるかではなく、人間的に)優秀な次男を経て
③親側にもようやく子育て多少の余裕が生まれた頃、
「可愛い~♡ 病院と警察のお世話にさえならなければ、何してもいいよ♡」
という気持ちで育てられるものだと、
私(わたくし)は勝手に認識しております。
※繰り返しますが家庭差はございます。
そのため三番目は、
大変お利口さんではあるものの、どこか自由なプリンス/プリンセス気質に育ちがちです。
頭は良い、愛嬌もある、空気も読める。
ただし、空気を読んだうえで自分の好きなことをします。
※繰り返し 家庭差(略)
薬師堂家の三男・樹は、まさしくその系譜に連なる男です。
樹のキャラクターデザインに関する注文は、はっきり申し上げてドシンプル。
例の脚長ビューティギャルお姉さんへ、こうお伝えしました。
「樹は受け三人の中で最も中性的な見た目をしており、一番エロい(広義)です」
この発注を耳へ入れた瞬間、電話の向こうにいるお姉さんの呼吸が変わりました。
それで伝わったのです。
嘉内と槙に続き、三番目に描かれたのが樹でした。
『一番セクシーって言われると気合い入る』
中性的で涼しげで、一見スカしているくせに人間的愛嬌があり、頭も顔も良い……
薬師堂家でやや湿度の高い男を想定しておりました。
数分後、お姉さんは言いました。
『まずは、樹の高校時代のビジュアルを描きました』
どないして?
成人男性である樹をお願いしたはずが、何故、高校時代から納品されたのでしょう。
本編には一秒も出てきません。回想の予定もありません。資料として頼んでもおりません。
それでも、高校生の樹は描かれました。
その理由については現在に至るまで明らかになっておりませんが、
このとき私は、お姉さんが樹になんかちょっと狂わされていることだけはうすら理解しました。
キャラクターが生まれたので二次創作的に過去を描いたのではありません。樹という男を成人させる前に、まずその青春時代を目撃しておかなければならないという、何らかの使命がお姉さんの中に発生したと。
恐ろしい男。
まだこの世へ生まれてもいないのに、自分を描く人間の時間軸を勝手に高校時代まで遡らせているなど。
送られてきた画像を開くと、
どエレ~~~美少年がこちらを見ている。
※※※高校時代の樹は次記事※※※
【おまけ】薬師堂樹 高校生ver ※前記事必読
にて公開
※この記事には下記に26歳の樹の画像があります。
(一記事一枚しか画像貼れないため)
仮にこの少年の足元へ身元不明の死体が転がっており、本人が長い睫毛を濡らして、
「そんなつもりじゃなかったんです」
と涙を一粒こぼしたなら、
「うんうん樹君は悪くないよ。寒かったでしょう。あとはこっちでやるから」
とその身体へ毛布を掛け、温かい飲み物を飲ませ、ふかふかの布団へ寝かしつけた後、こちらはアリバイを捏造し、目撃者を買収し、ホームセンターで丈夫なスコップと軍手を購入して、夜明け前の山へ単独で向かってしまうかもしれません。
被害者には申し訳ない。
しかし、こちらにも守らねばならない美があります。
法も倫理も被害者遺族の感情も、私がこれまで善良な市民として積み上げてきた慎ましい人生も、顔面一つで片端から屈服させる絶世の日本人美少年が、
画面の中でまだ何の罪も犯していない清らかな顔をして立っておりました。
崩壊した倫理観の瓦礫へ半身を埋めていたところ、お姉さんはさらなる一言を放ちました。
『じゃあ、大人版を描きますね』
これがまだ育つ。
その場で静かに天を仰ぎ、夜空に銀河鉄道を探しはじめました。
『どぞ(^_^)』
ア――――――――――これこれ……
(赤いダウンを着て納得の表情で指を立てるお兄さんの画像)
何故和服……
『絵師の趣味』
っす……(靴にキス)
ただ、お姉さんには樹へ和服を着せたい理由があった。
ならば、仕方ない。
美の前では、設定の方が道を譲るものです。
それでこそ薬師堂家三男。
薬師堂家の身体的特徴である口角の「にゅん」もあります。
猫のようでカワイイ。
画像あり↓
【おまけ】薬師堂樹 高校生ver へ続く
※本稿は事実をもとに脚色しております。