ignone

冒険者。 一口に言ってもその扱いはさまざまだが、九割は大した名を挙げるわけでもなく生涯を終える。 何なら、静かな最期を迎えることができたなら、それは幸運な方だ。 ほとんどの…

主人公は魔王の孫。魔王の孫というだけで、それほど目立った才能があるわけじゃない。魔法も剣の腕前もそこそこで、だけど、やっぱり魔剣の使い方は上手、その程度。 ただ一つだけ大きく違う…

その図書館は一生に一度、あなたの前に姿を現してくれる。その図書館に足を踏み入れれば、外の時間は止まり、悠久の時を過ごすことができる。そこにいるのはたった一人の司書・長谷川。彼と来…

　度重なる飢饉や大災害のオンパレードによって、今や王朝文学は衰退の一途を辿っている。いや、現実の問題を解決するわけではないからと王朝文学は軽視されている。いうなれば、『瀕死』の状…