三月ひつじ

高校の入学式当日。 芥川龍太郎はお腹を壊して人気の少ないトイレに籠っていた。 そこで夏目こころと出会う。 ――彼女もまた龍太郎と同じだった。

私は言葉に苦しくなっていた。 自分の中で反芻（はんすう）している言葉。 誰かから投げつけられた言葉。 ある日、言葉が目に見える世界に迷い込む。 そこは言葉が樹木のような姿をと…

“花火”を題材に連作を編みました。 打ち上げ、手持ち、設置型などいろいろな花火。 また、花火を連想させる風景。 どこか既視感のある夏があれば嬉しいです。 花火は楽しいです…

これは感情のかくれんぼ。 本音を上手く伝えられない男の子。 かくれんぼを口実にコミュニケーションを取ろうとする女の子。 感情を隠しきると決めた女の子。 無自覚だった感情に気付…