もう一人の子の話(リナ)
新作の設定を少しずつ作っています。
今回はもう一人、
物語の最初から関わる子の話を少しだけ。
「ねえ、この先どこ行けば村に戻れる?」
最初に会ったとき、
その子はそう言いました。
迷っているわりに、
あまり困っている様子はなくて、
どちらかというと
普通に話しかけてきた
という感じ。
名前はリナ。
年齢はカイトと同じくらい。
父親と二人で
各地を転々としてきた子です。
この村にも、
たまたま立ち寄っただけ。
長くいる予定は
もともとなかったはずの人です。
この子は
あまり考える前に動きます。
というより、
止まっている時間が少ない。
空白があると
埋めようとするタイプ。
人との距離も近くて、
初対面でも
あまり躊躇なく話しかけてきます。
ただ、
それが強さかというと
少し違います。
慣れているだけで、
平気なわけではない。
そういう感じの距離感です。
ある日、
森の近くで
また会います。
そのとき、
リナは少しだけ変なことを言います。
「教えてくれなくていい。でも、ここにいていい?」
何を見たのかは、
まだはっきりしていません。
ただ、
何かに気づいたのは確かです。
この子は
知らないことを
無理に聞こうとはしません。
でも、
気づいたことから
目を逸らすこともしない。
そういうタイプです。
まだ設計段階ですが、
この子が入ることで
物語の空気が少し変わりそうだなと思っています。