椋鳥

愛、天才、魔法。この世のすべてを手に入れた私、ドライ＝アムガミスタ。私が死に際に放った沈黙は、人々を私のものへと変えさせた。「……………………」人々はなき私を求め、世界へと踊りだ…

15歳の少年、ファム。彼は、幼馴染のハイリーに戦争が始まったことを告げられる。この世界には、国が2つしか無い。ならば、戦争の相手は決まっていて……異色の異世界魔術が、ここから始ま…

　何も覚えていない少年、テロ。彼には妹のアンと父、母が居た。テロは思う。失った記憶は戻らないと。それでも自分には大切なものがいると。自分とはなにか、家族とは何かを描く異世界ファン…

はい、もう疲れました。僕、甘都宇吉郎は負けました。何に負けたって？そりゃもちろん恋愛にさ。分かるだろ？年頃の男の子の考えつくことなんて、そんなことぐらいなんだから。でもさ、聞いて…

　森り迷い込んだ、うさぎとひよこ。薄い桃色の毛並みと真っ黒な瞳のうさぎは、なんとかひよこと一緒に生き残ることができないかと考える。それに対して、くすんだ黄色の毛並みを持つ同じく真…

新規連載開始小説。

断頭台に舞い降りた「僕」の運命はいかに。

「ぐすん」僕の祖母は今年中に亡くなるらしい。 僕の鼻水の音が部屋の中で反響するのと同時に、耳鳴りがした。空が妙に恨めしいと、祖母の寝顔を見ながら思った。 僕に、祖母以外の家族…

主人公「ノア」ヒロイン「エミリー」『暫定人類』「リンダ」が織り成す、異色の転生ファンタジー作品。現代の少年に課せられた残酷な運命とは。

　片思いをした僕、僕は君の思い出を消すために、あることを決意する。

才能がない僕が織りなす、短い物語。

転生させてくれるといった女神、そしてそれに乗った僕。一体、何が起こったのか。

　僕は死者だ。現実に生きていたごく平凡な死者。僕は顔の整った黒服の少年と出会うことにより、転生することになる。

　素直な言葉を吐き出した、短編小説です。言葉にすると少し変かもしれない僕の心が、さらりと載せられています。

　何故この愚かなる人間は、この場所に存在を許されて尚、今も息を吐き続けるのか。　 　如何様にすれば、僕の兄を魔物にしたいと願うのか。 　愚かで間抜けで腹が立つ、矮小で救済の余…

最後まで彼だった友人への墓参りも今年で最後となる。「ごめん。落ちてしまった。」心海に反響する飽くまで透き通った音。夕焼けが綺麗で妙に鼻に付く花粉の匂いは早すぎる春を訴え掛けていた…