初の近況ノート投稿で、若干緊張しております。
定期連載作品『老練建築士のキャンバス』では、たいへんお世話になりました。
応援して下さった皆様のおかげで、なんとか、第一部完結まで到達することができました。
さて、第二部も構想中ではございますが、先に別作品にも挑戦してみたいと思っております。
初回は明日の7時30分頃、3幕まで投稿。
以降は平日朝7時30分頃に1幕ずつの投稿を予定させていただいております。
作品紹介は以下の通りですので、少しでも気になっていただけた方は、お付き合いいただけたら幸いです。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
【作品紹介】
「ママの理論は古臭いの! 時代遅れなの!」
大手芸能事務所の特待生に受かった17歳の娘・美咲は、ママが作り上げてきた『偶像仕様書』を蹴り飛ばして家を出た。
母・神楽由香里(50)。元地下アイドル。
1980年代の黄金期を研究し尽くし、音程・重心・視線配分・表情筋に至るまでを数値化した独自の『偶像仕様書』を築き上げた職人。
言葉で愛情を伝えるのは不器用な母が、過酷な業界で生き残る『鎧』として娘に渡そうとした技術は、『時代遅れ』と吐き捨てられた。
「見せる場所が違っただけだ」
インフラエンジニアの夫・薫が用意した完璧な配信環境と、昭和の王道清純派を再現した3Dアバター。
その鎧を纏い、四畳半の自宅から、50歳の主婦が『雨野由香』としてマイクの前に立つ。
『聖母たちのララバイ』『青い珊瑚礁』『難破船』——。
半世紀近く磨き上げた『再現性』と狂気の『偶像仕様書』が、感性とエモさに流される現代のV界隈をゆっくりと制圧していく。
外の世界へ飛び出した娘と、四畳半から放たれる昭和歌謡曲の怪物。
言葉はいらない。
母はその背中で、娘に真の『鎧』を手渡す。
これは、徹底した数値と再現性で仕掛ける、不器用な愛の聖戦——。
※第一部:全25幕完工済
※平日朝7時30分頃、毎日更新予定