「見つけた 短篇」を含む小説

学祭で撮られた写真をきっかけに、ストーカーに遭う女子高生の悠里。 イタズラ電話に盗撮、卑猥な手紙、ついには拉致されてしまう。 恐怖に泣き叫ぶ彼女を救ったのは、近隣の男子高生 剛士…

テーマ：①線香花火 1997年、「私」は北海道第一興商銀行（通称：こうぎん）橋本支店にいた。当時の神奈川県相模原市は田舎で、思ったほどの規模はなく、営業成績が伸びず、お客様一課も…

あらすじ 　クラシック音楽の作曲家を夢見る莉帆は、残業に明け暮れて疲れ切っていた。 　帰り道にふと視線を送った市立美術館の催事ポスターに、高校の美術部で一緒だった栞奈の名を見つけ…

あらすじ 　気軽な山歩きのはずだったのに突然の豪雨で遭難しかけた慎司は崖を踏み外して滑落し、意識を失う。 　目を覚ますと、まったく気候の違う森の中にいた。 　留まっていても誰にも…

あらすじ 　小学生だった千尋は子猫を拾った。 　だが母は飼うことを許さなかった。家出同然に彷徨っているところに幼なじみの翔が来て子猫を引き受けてくれた。 　今ここにいるのは私の願…

あらすじ 　祐介は崖っぷちに座る女を見つけた。 　女と目が合った瞬間、祐介の記憶が少年の日に飛んだ。 　小川を遡るように山を登っていた祐介は、やがて雨に煙る湖を見つける。その畔に…

ブーク氏をゲイルと名付けたのは彼の伯父だった。伯父の営む古書店で見つけた一冊の本は、ブーク氏を物語の世界へ――読み、書くことの世界へといざなう。SFやファンタジーを読み、書き続け…

夜空には怪物が棲んでいる。 恐ろしい怪物がいる。 彼らは私達のことを見ている。

　宝箱職人――人知れず、ダンジョンに宝箱を設置する仕事だ。 　その日も、俺はいつものようにダンジョンに宝箱を設置しに出かけた。だが、魔物に襲われる少女を見つけてしまい……。

　妻と娘を失って１０年―――。 　罪は自分にあったのか……。 　 　未だ自身に問いかけ続けるタクシードライバーの“俺”は、珍しい車種をサイドレーンに見つけた。 　 　立春の陽射し…

ハードボイルドＳＦ。本稿は山陰大学しりとり研究会「TETSUYA」創刊号に掲載されたものにちみっと加筆修正したものです。

いっしょに「船」に乗り込んだはずのアキラが不意にいなくなり、周囲を探すミツキ。 しばらくしてからようやく見つけたアキラは、窓の外を見つめていた。

何年も昔のこと、それはまだこの町が小さな漁村だった頃の話でございます。仕事を終えたひとりの漁師が、波打ち際に転がる大きな金色の塊を見つけました。（＊2016年1月21日）