「淡い片思い」を含む小説

人見知りで不器用な私が、あるコミュニティサイトで出会った彼女。 距離と時間に揺れながらも、少しずつ近づく心。 二人で過ごす日々の喜びやすれ違い、淡く切ない想いを描く、等身大の恋愛…

七月、大学の教室。 何気ない会話から、彼に恋人がいると知った。 恋じゃないはずの心が、ほんの少し揺れた。 驚いたのは、その出来事よりも──揺れた自分に驚いていることだった。 図…

拙い文字で綴った中学時代のノート。 いま開けば、記憶の奥にしまった想いが静かに顔を出します。 カクヨム短歌賞10首連作部門への参加作です。

日暮れがすっかり早くなった十月最終日。 正門を出ようとした亜衣香はちょうど前を歩いていた年上の幼馴染・郁に声をかける。 在学期間が一度もかぶることのなかったふたりだが、郁が亜衣香…

中央島には星が降る。 雨のように黄水晶や紅水晶の欠片が降り、風は季節の音を運ぶ。 そこに住む少女は一人の少年のことを想う——。

弥生は、毎日通る遊歩道で会う、名も知らぬ青年のことが気になっていた。 言葉を交わしたことすらなかったが、ただ無言で青年の傍を通り過ぎる時間だけが弥生の楽しみだった。 ある時、弥…

雨の日は大学に来ないという人、いますよね(いや、いないかもしれない)。これは雨の日だけ大学を休む、ちょっと不思議な男の子とそれが気になる女の子の話。 番外編として、笠間雨京視点…

特別な恋ではない。日常でふと恋だと気づく、恋に発展する、時には失恋。そんな小さな恋の物語りを集めてみました。 一話一話が短く、直ぐに読み終えれるので、暇つぶしにでも。

高校に通う高校2年生になる岳は、駅から学校までに通学路の間にあるカフェ「憩いの間」で働いている女性が気になっていた。朝、いつもカフェの前を通る際に、チラッと店の中を見てしまってい…

少女の無くした赤い傘は、めぐりめぐり、三組の男女の関係を少しだけ揺れ動かす。その淡い片思いの行方は——？

ある日の夕暮れ、たまたまであったその女性は、小学生の頃に遊んでいた人だった。違う学校へ進学し、疎遠になった人との偶然の再会。 自主企画『偽教授杯　絵画に基づく競作小説コンテスト…