「杜甫」を含む小説

「俺、杜甫に会ったことあるんだぜ」 飲み会になるたびに新人にその話をする望は呆れ半分、面白さ半分に同僚から見られている。 そんな視線を優しく受け止められるようになった今だからこそ…

100点を100回出さないと出られないカラオケルームに閉じ込められた王維・李白・杜甫・白居易・杜牧・李商隠・魚玄機。自らの詩を詠んで脱出をはかるが、なにかと癖の強い彼らと彼女に勝…

　中学二年生の下村仁乃(にの)は、中学受験に失敗したことから勉強を頑張る意味を見失って、自堕落な生活を送っていた。 　そんなある日、クラスメイトの森陽葉梨(ひより)に誘われて文芸…

悲惨な一家心中の是非を描く。 　タイトルは唐の詩人で原文では「雲は渓を渡る風を逐う(雲逐度溪風)」です。唐の詩人、杜甫の五言絶句の漢詩です。後漢の光武帝に抗し天険をたのんで立て籠…

遣唐使として重職を担っていた吉備真備も今は老い、政敵藤原仲麻呂によって筑前国に左遷されていた。しかし仲麻呂は更なる一手として、老いた真備を殺すべく、二度目の遣唐使として唐に派遣す…

中国は明の時代。 都・長安には風流人士たちの集う酒楼があった。 名を酔仙楼という。 かの大詩人、李白ゆかりのこの酒楼で繰り広げられるドタバタ詩文コメディ。 さて、今宵の肴はいった…