「憎らしい」を含む小説

学級委員長である私⸺不二(ふじ)は、いつもいつも言うことを聞かないギャル橘(たちばな)さんに怒り心頭だった。 だから腹いせに……というのを口実に、ずっと嗅いでみたかった彼女の体操…

【章ごとに完結する短編集となります。内容は少々重いです】 魔法が特別だった時代は過去のものとなり、魔女は稀有な存在となった。 不便で、非効率で、ひどく現実的な魔法の力。 それ…

中2の終わり。転校することになって、最後の登校日。 クラスのみんなからの寄書きを先生からもらった。 みんな色々書いてくれてる。 スキな女子（両想い）は 「あ〜、今、ちょっと反抗し…

◆槙田撫子（まきた・なでしこ）は恋も知らない13歳のとき、お向かいの河合（かわい）家と婚約しようとした矢先、お相手に留守をされて無言で断られた。 その撫子も家の援助にと外で働くこ…

中々気持ちの届かない憎らしい人だけど あの人の幸せの為なら、僕は—――― 初恋を拗らせた能面狐顔君は忠犬のように支え続ける。 いつかは来るであろう、彼女の幸せな未来を想像しな…

古藤大戦優勝作品。 わたしは美しい黄薔薇が大嫌いだ。だから醜くしてやろうと思ったのだ。 第8回ハヤカワSFコンテスト最終選考作品「それがぼくらのアドレセンス」の一部分「can…

あるミュージシャンの死から一年と少し。「彼」の公式ホームページが削除された。 そんな小さな出来事をきっかけに、電信の海につながった三人の人生が回り出す。 まだ夢の途中にいるミュ…

私は授業を抜け出して学校の屋上に行く。 そこで出会った彼女は、床に腹這いになってある人物を狙い撃とうとしていた。 エモくない青春のお話。 ※この物語はフィクションです。実在の…

情事を終えた直後、彼女が言う。 「ねえ、海に行こう。朝陽を見に行こうよ」 そして俺は、車を走らせる。側から見たら普通の恋人同士だが、内実、俺と彼女の関係は歪だ。しかし今は、不完全…

「もし私が居なくなっても絶対に探さないでね？」 夏休みに入り毎日暇をしている少年【七瀬蓮】と幼馴染で神主の娘【市川楓】は、ある日家を抜け出し朝日を見に海へと向かう。蓮は楓に最後…

恋愛だと思って書いたので恋愛です

公爵令嬢のクリスティーヌは、ある日自分が、前世で大好きだった漫画のヒロインに転生している事に気が付く。 だが、彼女が転生したヒロインは、前世で大好きだった悪役令息、アルフレッド…

私は一流の影武者であると自負している 容姿が似通っているのはもちろんとして、姫君の一挙手一投足を完璧に模倣し尽くしている しかし憎らしいことに、姫の兄にあたるシルヴァン王子だけ…

大学生になって、必修科目外国語でドイツ語を選んだ。 水曜二限、ドイツ語授業も学び始めて早数ヶ月。一切ドイツ語は身に付かないけど、課題だけはなんとかこなせていた。 そんな、ある冬…

僕は生まれつき、人の『運』を数値化したものが見える。そして変えることができる。 この異能ともいうべき能力は、憎らしいほどによく考えられている。 数値を変えるといっても何でも…

私には恋敵がいる。憎らしいその女を何とかして闇に葬ってやりたい…そうして私は奇想天外な方法を発見したのだ！

酷く美しい女性だったことを、今でもよく覚えている。コーラルピンクで彩られた唇がわたしの名前を呼ぶ瞬間のためだけに通い続けた洋品店は、今ではもう色褪せたテントにその名前を残したまま…

居場所がなかった。嫌われていた。辛い思いばかりして生きていた。ある犯人に追い込まれ、死んでしまった。それが、苺花。なんだかんだ言って、生きていることは幸せだと気付いた苺花は、犯人…

一周まわって憎らしい。 （※重複投稿しています） ２０２５，１２，０３簡易チェック チェックカウント1 ON

胸に一物抱えた16歳の少年・鑑悠一は、ある日の夕方にクラスメイトの少女が学校の屋上から飛び降りようとしているのを見つける。クラスではまるで他人として振る舞う二人であったが、咄嗟に…