「ひょっとこ」を含む小説

あるところに「まんじゅう」というあだ名の少年がいた。彼の趣味は都市伝説雑誌を読み漁ることであったが、その中でも特殊能力を隠し持っている人間『リミット』には深い興味があった。 ど…

三浦悠斗は、地獄にいた。 クラスの主犯格にカッターで腹を裂かれ、尊厳を奪われ、不登校になったあの日から。 絶望の底で、悠斗は閲覧数ゼロの闇サイト『蛹（さなぎ）の庭』に辿り着く。 …

　とある野郎がバラ色の大学生活を夢見て、入学した大学で灰色の青春を送っていた。そんな中、「日記とは己が魂を映す鏡である」とどこぞのユーチューバ―が出所不明の言葉を語っていたのを見…

やぁ。 僕のことはスマイルって呼んでね。 なんだい？「そのひょっとこのお面を外せ」だって？君に怖い思いをさせたくないからつけてるんだよ？ 早速だけど、君、スマイルしてる？どれどれ…

橋の向こうに、小役人が引く裸馬にまたがった白いさらしの屍衣を着た新吉が現れた。 そこで馬を降りた新吉は、手鎖に結んだ縄を小役人に引かれて泪橋を渡った。 刑を執行する三人の非人たち…

12月25日。都内各所で意識不明者が続出。時を同じくして『インキャ同盟 GOD』なる組織への勧誘がSNS上で拡散される。 様々な思惑の元、加入を決めた4人が集められたのは、とある…

★トラウマン 　欲しかったのは変わる勇気。 　エンジ色のジャージにひょっとこのお面をつけてボランティア清掃活動をする崇。 　あの日、「またな」と告げて出て行った父の面影を探しなが…

全6話。各話15分、5話6話のみ追加記入部分あり。 逸可(いつか)…通称いっちゃん。体力も知力もずば抜けて高く、鳶職から総理大臣までこなせる。本人は極度の共依存体質であり、共依…

即興小説15分で書いたものです。15分で完結させられなかったので二時間かけて完成させました。

日本橋の呉服屋の隠居に嫁いだ若い嫁は、お歯黒もせず振袖姿で取り巻きの若い男たちと派手に遊び歩いている。 隠居は嫁を大目に見ているが、取り巻きたちの素性を調べてほしいと、泪橋のお役…

大学生の『私』は、フランスへ留学する友人のための宴会に参加する。 夜もふけて洗面所に立つと、そこにはひょっとこ面を被った自分がいた。 お面を外そうと苦闘するも全く外れる気配がない…