「あやかしではない」を含む小説

近所の原田さんは可哀そうって言うし、傘は失くなっちゃうし。 わたしは可愛そうじゃないのに。痛みが壁から溢れ出て来る。

おとろしはささやいた。 「ころしてやる」 ころしたいほど、うらんで。 さあ、腹を満ちさせておくれ。

朝の電車。 偶然折り合わせの同級生の山田。 交わした言葉が 現実に。 帰宅電車。 それは現実に。

この街には、古くから続く文具屋の片隅に小さな代筆屋がある。 代筆をするのは人間とあやかしの子ども・紺（コン）。 彼女が書く代筆した手紙は、 この世からあの世へ、あの世からこの世へ…

私の名前は穀雨立夏(こくうりっか) 都内にある出版社、薄雲出版で漫画雑誌の編集をやってる。 私の周りには、いつも何か奇怪な事が起こるのだ。

未練を残して死んだ人間の魂が怪異化した存在、ゴースト。 彼らを狩るのは特殊治安管理局の職員、通称〝ゴーストクリーナー〟。 ゴーストクリーナーである溯春《そはる》と東雲《しののめ…

　私、鬼月華は、世にも珍しい四つ子の長女である。 　さらに、かなりの美人であることから、弟妹の蘭、蓮、藤とともに、学校では遠巻きに観察されてしまっている。 　そんな私たちには重大…

「半透明の守護者、硝子と少女」の続きです。 続編（夏休み編 後半、わちゃわちゃ回？）を三月下旬に投稿し始められるよう、執筆中です！ 本作は「小説家になろう」さんでも、宙色紅葉とい…

ボクのお母さんは『あやかし』 いつもとちがう気持ちでいっぱいになるとキツネのお耳としっぽが出ちゃうボクは、人間のお父さんが作ってくれるおくすりを毎日飲んでいるんだけど……🦊

　奇っ怪、怪談、曰く付き。そんな事象を解決する為の道具をお貸しする。それが万屋弥上。 　ご相談だけでも快く受け付けます。曰く付きの品は引き取り可。 　ぐうたら店主の代理にて、いさ…

『見返り転使』と名乗るモノノ怪は、現世に復活するか、それとも異世界に転生するかの二択を俺に迫った。かねてからリアルには飽き飽きとし、物語の主人公のように異世界で無双して過ごしたか…

昔々の語るも昔。人は怪奇を怖れ、ただ静かに共存を願う彼らを襲った。 襲われてただ黙っている怪奇でもなく、それらは人に牙を向いた。 千年続いた戦争は、やがて一人の怪奇を生み出した。…

紙の本が大好きで編集は天職と思い込んでいたアナログ人間が、デジタル部門に異動させられ、七転八倒するうちに未来の可能性を見つける話です。