「「わたし」」を含む小説

子供時代に起こる、不平等で不均衡な成長の情景を、「わたし」が未来から思い返して描く短編作品。 ［あらすじ］ ものごころついたときには周囲からブタと呼ばれていた。 智枝という名前…

悪い人間になりたい。ぼくの目の前に現れた彼女は、だしぬけにそう言った。彼女は悪人になりたいというわりに、未成年の飲酒も喫煙も、万引きも暴力も「犯罪だから駄目だよ」と言う。「他人の…

今から60年ほど前。ある平民兵による銀河帝国皇帝の暗殺未遂事件があった。 存在すらも隠蔽され、ほとんど忘れ去られた事件。 わたし、ウェッレイウス・コメンタリウス男爵は、部外秘…

これは、オカルトライターの私がとある女性からわたしの母親がおかしいという連絡を頂いた際の取材内容である。

中学時代のいじめが原因で、不登校になった葵。 通信制高校に進学するも、外に出る勇気が持てず、誰とも心を通わせずに過ごしていた。 そんな彼女に、誕生日に贈られたのは一台のスマートフ…

好奇心旺盛な楊桜鳴は幼少期に聞いた音色に、10年経った今も夢中だった。 だが、その音色を出せるのは選ばれた人のみ。 ただの庶民にその才能があるわけがない――。 そう思いつ…

旅行やちょっとしたお出かけで、新しいことを発見するのが好きなわたし。 実際に体験した旅行やお出かけでの思い出を小説として書いてます。

「……キスが冷たかったっていうか、好きって感じじゃなかったの」 　恋人にそう告げられ、榊悠真は振られた。自分なりに想いを伝えていたはずなのに——届いていなかった“好き”の温度。…

　 　——わたしは全てを思い出した。過去四度、愛する人に抱かれた直後に死んでしまったことを。 　 　フィリーナは五度目の人生で、彼と関わらないように生きることを決めた。今までは、…

冒険者のフィーリアは今日も借金返済に奔走する。相棒であるモミジを引き連れて。 氷の魔術を使うフィーリアの実力は申し分ない。冒険者としてのランクも低いわけではなく、依頼満足度も………

携帯小説好きの高校生、大宮伊吹はある日、目の前で事故死した筈の同級生、山名琥珀と再会する。琥珀は実は異世界に行っていたと告げる。馬鹿げた話だとまともに取り合わない伊吹であったが、…

犀川よう様の自主企画「第二回さいかわ卯月賞　テーマは『春』」に参加されていた作品の中で、僭越ながらオススメを紹介させて頂きます。皆様、いつも素敵な作品をありがとうございます。 h…

⭐︎⭐︎⭐︎ こちらの連載は、およそ3ヶ月ほど連載しまして、「一区切り」ついたかなと感じました。 今後は、新たなイラスト関連の挑戦の連載を立ち上げられたら立ち上げたいな、と考えて…

片想いしていた先輩に、ずっと前から付き合っていた彼女がいた。 わたしの初恋は、何の進展もなく終わりを告げた。

誰にも望まれずに生きることが、 こんなにも苦しいなんて。 ひとりで泣くことにも慣れて、 愛されることなんて諦めていたのに。 それでも―― どうしてあの人の声だけは、 いつまで…

1000年前、かつてテオイア大陸を救った3人の”聖女”。そのうちの1人、エルフの錬金術師アルテは今、辺境の小さな町のそばで静かに暮らしていた。 ”聖女”と呼ばれることを嫌い、かつ…

　――大好き。 　決して叶わない恋だとわかっているけれど、夢で想うだけで、幸せです。 　そう思っていただけなのに、なんで、こんなことに……？ 　ワケあって、伯爵邸の屋根裏…

●あらすじ わたしは一目惚れをした。お姫様みたいに綺麗な同性の女子だ。普通なら付き合うことどころか、話すことすら夢のまた夢。でも奇跡や奇跡や奇跡が起こって、わたしと彼女――白道撫…

詩集4（2021.3～2021.8）