「口ばっかり」を含む小説

「あの令嬢って素敵よね。憧れるわ」 聖女カリーナは口にする。 私は、そうだね、としか言いようがない。

神より与えられし優れた容姿と頭脳。よく回る口に器用な手先と平均値より高めの身体能力。 産まれ持ったそれらを全て台無しにするほど彼は優しかった。優しすぎた。 多少なりとも常識外…

私の日常を書いていくエッセイです。 主に呟き記録の方で書ききれなかったことや、急に思いついたものを書いていきます。 タメ口も質問もＯＫです！まったり話していきましょ～

KAC2025 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2025～ 第２回お題「あこがれ」によせて。 　魔法師団の下っ端ロッテ・ヴァーグナーは、国内で唯一の自分以外も一…

こちらの作品の完成版を『第32回電撃大賞』に応募致しました。 なので、こちらの連載をストップさせて頂きます。 改編版【呪われし生贄と封魔の聖堂】をご覧ください。 　こちらは企…

広大な漂流大陸——そこは、未知なる生態系と危険な怪物が支配する未踏の地。 人類が踏み入れたことのない大地には、未解明の現象が渦巻き、数多の脅威が潜んでいた。 そんな未知へと挑む…

呪われた伝説が囁かれる町で、葛ノ葉怜は失踪した兄を探していた。兄が姿を消したのは、決して近づいてはならない禁忌の湖。 町の人々は言うーーそこには、決して名を口にしてはならない怨霊…

海辺の小さな街にあるバー。毎年一日だけ貸し切りになるという噂の真相を探ろうと、地元の若者三人組が酔った勢いで押し入る。中にいたのは消防署長のナカザトただ一人。テレビに映る新総理大…

「30000円ならもらってあげるけど」。 そう口にした少年の目は、この上なく鋭く、そして寂しかった。

貧乏子爵令嬢のユユアは、ある日、森で魔物と交戦し死にかけていた王弟殿下を、ポンコツな治癒魔法で助けた流れから、そんな突拍子もない勧誘を受けた。 ちょっと待ってください、聖女ってそ…

今日もまた、サタケ少年は仲良しでマッドな発明女史ユカリ博士の研究所を訪ねていた。 作文の宿題で「将来の憧れ」を書けと言われ、サタケは少々お悩み中。 ユカリ博士にどうして発明家にな…

15日間、1日1つ短編をあげていきます。時間はバラツキがありますが、朝の6時がリセットラインです。 計画は一切なく、行き当たりばったりです。ある程度のクオリティを保った上で、15…

壊滅した集落の海辺で一人で結界を護り続けている人魚、ユオのところに、侍姿の青年、シサギがやって来る。シサギは人と妖の間を取り持つ、解魔士（げまし）と呼ばれる者だった。シサギはユオ…

高校の時、バトミントン部の先輩だったみゆきと同じ大学への進学を決めた幸光（みっつー）は、大学生になってからもみゆきとの仲の良い関係を続けていたと思っていた──。 彼女が高三の夏、…

　ばあちゃんの作った桜餅を、僕はがぶりと頬張る。 　あんこと餅米の味が口の中に広がった。 　三月三日、ひな祭り。

　俺はある女を付け回している。その女の名前は知らない。でも、顔とスタイルは気に入っている。だから、いずれ俺の女にしようと企んでいる。 　今日もその女は夕方十七時半頃このマンショ…

特にこれといった特徴や特技はないが、とにかく「接しやすい」「クセがない」男子高生・雪兎。 美人で優秀な姉とオタクで耳年増の妹に挟まれて暮らしている。 ブラコン過ぎる姉と妹は、雪兎…

　思春期まっただ中のバジリスクの女の子は、強烈な毒息を持つがゆえに周囲から「お口くさーい」と敬遠されがち。 自分でもどうにかしたいと悩んでいた彼女は、伝説の泉とハーブを頼りにブレ…

親友として、ずっと隣にいた。 でも、心の奥に秘めた気持ちは、一度も口にできないまま、彼女は別の人と結婚する。 「私、結婚するよー？」 その言葉に「おめでとう」と言った。 結婚式…

★丿口（へちこう）カ南（カナン）：「宮隠し事件」の調査を命じられる。剪紙冥宮（フリル）と名づけた異能を使う。沈香漂う美麗の冥宮師。コイツが「うっかりお母さん」します。　 ★羽根井…