「中国歴史」を含む小説

秦が誇る名将王翦は敗将項燕の首を前に、二番手であることこそが天寿を全うする秘訣だと語りはじめる。

不世出の軍師孫臏と、かれを支え続けた梟の物語。

【短編】【一話完結】【ギャグ】 ギャグです。真面目に読まないでね。 状況、人物、背景、過去の戦いに関して親切な説明等ありませんので、そこそこ項羽と劉邦ネタが分からないとイミフか…

――阿片で見る夢は、いつも甘い。 清朝最後の皇后・婉容の見た夢は、現実なのか、甘い夢なのか。

　かれこれ１０年以上前に史学の大学院（東洋史専攻）に在籍していたものです。 　最近部屋を掃除していたら、学内の研究発表に使ったレジュメの下書き原稿のデータが入ったＵＳＢが出てきた…

おばあちゃんが言っていた。「悪いことをするとショウが来る。」と そしてショウはやってきた。太公望の村に。ショウは馬に乗り村人と家族を連れ去った。 商とは、3000年前に中国しを…

【新刊報告】『三国志博奕伝』（文春文庫）発売中！文藝春秋のサイトで試し読みできます（https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167911…

天漢二年秋九月、李陵は北の大地にいた。 敵・匈奴の勢力圏、その奥深くに寡兵を連れて。 無謀とも言える決死の行軍。 その先に李陵が見たものとは。 ※作者注：この物語は中島敦氏の…

　中国古典や歴史に興味のある人や、わかりやすく理解したい人向け。三国志や西遊記、水滸伝、春秋戦国の百家争鳴、中国の神仙など。ブログ「日刊ゼロからの中国古典（http://chin…

三国志が、三国として争う少し前。 呂布という男がいた。その男は、部下の裏切りによって、その生涯に幕を下ろした。 そんな呂布軍最後の戦い、徐州の戦いを呂布の部下たち、陳宮、高順、宋…

中華の皇統が、また一つ滅ぼうとしている。 それは悠久の歴史の中で、繰り返された連鎖でもあった。 その連鎖に楔を打つ。その為にどうすればいいのか。 青年皇帝は、独り考えるのであった。

子貢・・・中国の春秋時代に活躍した孔子の弟子の一人。弁舌や商売の才能に優れ、政治家としても高い素質を持っていた。 古代中国の思想書『荘子』の天地篇にある寓話を参考に、話を書いて…

　この物語はフィクションであるが、参考にした人物、記録、情報はある。しかし、それはいわゆるモデルであって真実ではなく、脚色を施されている。このシナリオが出た事によって賞賛されたり…

約２０００字の読み切り掌編作品です。魔王お題で書いたものです。 テンプレ異世界ファンタジーの魔王ではなく、閻魔大王にしたのが工夫したところだと思っています。

わしが賈似道(かじどう)だ。南宋の後期、理宗・度宗・恭帝と三代の皇帝に仕え、紛れもなく権勢をふるった。だから権臣とよばれても文句はない。だが、奸臣だ、売国奴だといわれれば、異議が…

クソ難しくて難解な詩集「風の刻印」の解説です。 一つ一つの詩の背景に何か必ずあるので、それを解説して読みやすいようにしています。 「風の刻印」は、小説もありますので、そちらは、「…

　突厥碑文とは、八世紀頃突厥式ルーン文字で刻まれた碑文です。最古のテュルク語文献で、日本の『古事記』などと同時期に書かれた貴重な歴史・言語資料です。現代テュルク諸語と違って外来語…

大唐華やかなりし頃、高宗の御世。 高官の娘で美貌を誇る仙月は、若年ながらいつか高みに飛翔せんと野心をたぎらせ、あえて宮女の道を選んだ。仕える相手は、絶大な権力を握る則天武后である…

宦官一族に育てられたキノエは為政の証の保持者。それを巡って大人達の思惑がうごめく。翻弄されながらも知恵と強さを手に入れていきます。キノエを支える司馬や語堂、その他面々との交流によ…

秦（シン）の始皇帝の長男・扶蘇は儒教を愛する温厚な皇子であったが、その性質ゆえに厳格な父との確執は避けられない運命にあった。その相剋の果てに扶蘇が見たものとは何か？ 『易水悲歌』…