「ショート・ショート 純文学」を含む小説

ちょっと休憩。妄想の海の中でゆっくりする短い小説。 ［あらすじ］ 新調したヘッドフォンから雑音がして困る僕。 雑音は海月（くらげ）が泳ぐような音に聴こえ、それを聴きながら、…

ある春の日の夜、不意に訪れた衣笠山で、私は不思議な女性に出会った。 「わたしは〝桜の精〟なのだと言ったら、あなたは信じますか？」 彼女は私にそう問いかける。 長く尾を引く厳しい冬…

スカート、髪留め、靴、眼鏡。あらゆるアイテムが小学生女子の間では「勝ち負け」の基準。でも本当に一番強いものを私は知ってるんだ。

娘を殺した男が牢獄で看守に懺悔するお話です。

人生の終末期に訪れる「苦悩」はひとの想像をかんたんに超えてくるのではないか。 ［あらすじ］ ある老人医に悪魔が「みっつの血を混ぜろ」と話しかける。 疲れきった老人はアルツハ…

突然家にやってきた双子の女の子。彼女達の秘密とは。バウムクーヘンとバームクーヘンのように愛と恋は少し違うらしい。

悪の組織の会議です。きっと奇想天外な話し合いをしていることでしょう。

なんの意味があるかはわからない。 それでもどうにも意味がありげで忘れられない。 あの静かで長くて終わりの見えないホームルーム。 ［あらすじ］ 1996年。当時、小学四年生だ…

いつの間に、膝に猫が乗っていた。 ※こちらの作品は「小説家になろう」及び「アルファポリス」にも掲載しています。

『終わり』というものを極端に恐れる僕の死生観に基づいて書かれたショートショートです。

(２０１９．８コミティアで発行した同人誌再掲） 各話繋がっていません。短編集です。 20210131：ジンジャエールのみ追加（本になってない）

子供の心と部屋を忘れない青年の清々しい夏の一幕。

「あんた、見えないのか？」 男が言った。 いつもの昼下がりだった。 ※こちらの作品は「小説家になろう」及び「アルファポリス」にも掲載しています。

大学生の女の子「わたし」が、朝、お風呂に入ってからサンドウィッチをつくるまでの、淡々とした考えごとを描いた話。 カクヨムWeb小説短編賞2020 中間選考落選。

ネットやSNSの流行により、言葉によって人が傷つき時には命を失うほどまでに言葉の力が増大。 結果、言葉は人の身体を容赦なくコントロールするようになった。 そんな、思い浮かべたフレ…

この不可解な作品を最後までご覧になった方へ。 ヒントやキーポイントの解説的なショートショートも追加させて頂きました。勿論、ご自身で考えを深めて頂くのも素晴らしいことです。ちょっと…

じつは私も周りにいる人々も、すでに人間ではなくなっているのではないか？ 人間であるってなんだろう？ 人間関係ってなんだろう？ そういうふと思いつく奇妙な疑問を、情景に描いてみ…

どんなに親密で分かり合える相手にも、手には触れられない「互いの空白」ってものがあると思う。 見えているものよりも、見えないそれをどう包み込むかで、私たちの物語は変わってくるのだ…