「童話 冬」を含む小説

あるところに青年が歌を歌っていた。しかし、その歌は誰に注目はされていなかった。 しかし、ある日一人の少女が彼の目の前に現れた。

先月からツチノコと同棲を始めた。 ▢高校文芸部誌三年冬号掲載作品

　北国のとある一帯で、一年中吹雪の止まぬ山郷があるという。なにぶん嵐のように強い風と視界の悪さで、立ち入るものは愚か住う人などおらぬ。だがある場所を境にその雪もぴたりと止まる。 …

冬っぽい作品をと思って書きました。ちなみに、この作品の下敷きとなっているのは有名な欧州の童話と、某英国の伝説の二作品です。 ※本作品は別の場所で掲載したものをカクヨムで再掲載し…

これは一年中雪が降り積もる冬の国のお話。 その国のうんと北にある小さな森は『魔女の森』。 そこにある小屋に住んでいるのは世にも恐ろしい魔女とその相棒。 齢百を優に越えたその魔女は…

秋の終わりのこと。 村はずれの丘の上に一匹で残された子猫が、空を見上げました。 『”雪迎え”が通り過ぎた後には、初雪が降る』それを教えてくれたのは、子猫の肩の上に下りてきた一匹…

冬支度をする りすと、赤くなった もみじのものがたりです。

亡き妻の誕生日に公園で会ったギター弾きを家へ招き入れた老人。 二人の小さな小さな物語が始まります。

　冬となり雪が積もった村で少女は遊んでいた。でも黙って持ち出した姉の髪飾りを無くしてしまう。 　少女は夜中にこっそり髪飾りを探しに出かけた。その途中で不思議な世界に迷い込んだ少女…

森の奥に住むソルティレージュはたいへん腕のいい魔法使い。純白の髪と赤い瞳の美青年だが、じつは彼の正体は一角の悪魔だった。優しい悪魔が森の魔法屋をおとずれる人々に幸福をもたらす、大…

人魚の女の子がひろった物は、マフラーでした。 編み物ってなあに？　私にもできるかな？ 編み物を教えてもらうために、陸に上がる人魚と人間の女の子の物語。 季節外れですが、2015…

星ねこ鉄道、それは・・・ どこから来てどこへ行くのか 何日もかけて遠い大地をわたってゆく路線。 三人の乗客がいる。 トキ子は、星のかけらを探しているティーンエイジャーの女の…

月の砂漠では、今日も寒さに襲われる

寒い寒い冬の日、幼い少女セイランジュは、大好きなお母さんを亡くしました。 「お母さんはね、お星さまになったんだよ」 泣きながらお父さんが指さしたのは、淡い薔薇色のお星さまでした。…

長い冬が続く世界にて、村はずれの屋敷を管理しつづける一人のメイド・アイヴィーはある日、小さな赤ん坊を拾う。赤ん坊を立派に育て上げようと決意したアイヴィーと、その子供が織りなす出会…

個人企画に参加したいのですが、増えすぎると管理がきついので一つにまとめることにしました。よろしくお願いします。 企画参加の関係で（三つしか開催しているものを選べない）、もしかした…

｢ねぇ。青いガラス玉持ってない？｣ 不思議なあの子は確かにあの雪の日に私の前に現れた。

人々が地球という惑星を捨て、生活のステージを宇宙へと移した時代。とある宇宙コロニーでは、かつて住んでいた地球を模倣するため、長い時間をかけて様々なことが行われていた。 昼夜の概…

　瀬戸内海に浮かぶ四つ門島に聳える四重塔「四つ首塔」には古来より続く習わしがある。嘗てこの地で惨殺された四人の落ち武者の霊を鎮めるため季節ごとに若い娘が塔に籠もってきた。が、近年…