「墨」を含む小説

『後宮の闇に月華は謡う 琥珀国墨夜伝二』発売に合わせて、投稿作を書籍用に改題などしました。 そのお知らせを兼ねて、琥珀国墨夜伝のSSを上げます 書籍は後書きもなく、夏月メインの話…

大正の世の東京。浅草でその日暮らしをしていた少女・花墨（かすみ）は、高等学校に通う悧月（りつき）という男と知り合った。二人は数年後、カフエーの女給と、駆け出しの作家として再会する…

【第８回角川文庫キャラクター小説大賞《奨励賞》受賞作！】 ◆あらすじ◆ 名門の娘ながら代書屋を営む藍夏月は、人ならぬものと縁があり、幽鬼からの代書も引き受けている。しかしある日…

「じゃあ、ちーちゃん、きょうからじんにーのおよめさんになるんだね！」 　従兄妹で５歳年下の女の子八犬智恵ちゃんは、両親を不慮の事故で亡くしたため、父親の兄にあたるウチに引き取ら…

『死人の歌唄い』────との異名を持つ遠州茶国司の末娘、麹塵。 この度、政略結婚により郷里から遠く藍墨茶へ輿入れすることになったはいいが、夫となった人物は彼女に興味を示すどころ…

写経を始めた私のところに、可愛いあなたが来てくれる。半紙に墨で書いてくれた、すてきなプレゼント。

「オレの名前はスペード、ただのしがない運び屋さ」 西暦2145年.世界は漂白されかけていた。 世界各地に巨大な隕石群が落ちてから百年もの月日が流れ、隕石の落下地点から近いエリア…

カイトは家族とバラバラに暮らしている〈音読みの一族〉という〈族《うから》〉の少年。彼の一族は、数多ある〈族〉から魂の〈音〉を「読み」、なんの〈族〉か「読みわける」。彼は飛びぬけて…

★加筆修正、改題したものをカクヨムコン用に新規投稿中です。 『成家令嬢の物語改変記 ― 転生悪女は花より紅なり ―』 https://kakuyomu.jp/works/8221…

畳を張り替えた。横になって大きく深呼吸した。吸い込んだ空気は、爽やかな草の香りと、少しの墨の匂いが混じりながら鼻を抜けていく。ほんのわずかに鉄の臭いがした。 絵空事のような淡…

ある主人の遺影には桜の小袿がかかっている。その理由を語っていく使用人。黒いリボンを結ぶことが通常の遺影の影には鮮やかな桜色の小袿があった。その死と鮮やかという正反対の色彩が織られ…

僕、夜墨真冬（よすみ　まふゆ）の教室には”氷の一匹狼”がいる。 眉目秀麗で物静か、凛とした佇まいゆえに畏れられているクール系の彼女――須凍有沙（すどう　ゆさ）に、どうやら僕は好…

人を拒絶し自己世界に閉じこもった人間の初恋の物語。 幼少期のトラウマから発声に問題を抱え孤独に暮らす主人公。 彼はある出会いに心揺れる。カルチャースクールの勧誘。書道の実演。…

初めて俳句を投稿します。 友人とのお別れに際して詠みました。

巫祝見習いの墨娘（ぼくじょう）の前に突然現れた名家の令息は言った。名を呼んでほしい、と。墨娘は答えた。絶対嫌です、と。そうして始まる奇妙な押し問答の果て、青年の名の意味とは──。…

引きこもりで自殺未遂をした墨碕緋音（すみさき　あかね）は、突然現れた男に「ステージクリア」を告げられる。一体、少女の身に何が起きているのか…！

タイトル：ぬればいろのひんこく 白本英波はある日、不注意で冬木慧糸の砂時計を割ってしまう。すると代わりに用意された青い砂時計に、墨華と名付けられた、英波にだけ見える烏が魅せられ…

ここは「世界が見せる無数の側面」——「世界側」を研究する秘密機関「万華鏡」、武功、魔法、神、仏などの信じがたい力が共存する太平洋上のある島ですが、 同時に、世界的に有名な観光スポ…