「時代小説、時代小説」を含む小説

御庭番・蛭子十郎太は、御側御用取次である小笠原若狭守に呼び出され、「神部藩でお前の身に起きたこと、見たこと、聞いたことを報告せよ」という役目を受ける。 十郎太は困惑しながらも、日…

　江戸時代を舞台に盗賊団と盗賊改との戦いを描く。両替商で働く少年は恩人の死をきっかけに犯罪の道に進み、名うての盗賊団を自ら率いるまでになる。一方、熾烈なお家騒動にも生き延びた天才…

＜Record of Books＞第六篇 　正暦（せいれき）一八七七年　帝都、東享（とうきょう）。 　明璽十年の東享は文明開化の恩恵をほしいままにしていた。明璽五年には新橋と横浜…

アザミ（あざみ・女性・18歳）……日本舞踊を習う女子。 浅葱　誠也（あさぎ　せいや・男性・19歳）……アザミを好きな道楽息子。 タンポポ（たんぽぽ・女性・18歳）……アザミの双子…

石で絵を描いてます

旅の剣士スマは、夜の道で出会った男から、血の匂いを嗅ぐ。辿り着いた旅籠で、ハバという剣士が新月の夜に剣術の手合わせをしており、彼に勝てば仕官できると聞いたスマは、ハバの剣術に興味…

戦火の中で、少年は大事な人を探し続ける。 織田信長の侵攻により越前国は陥落し、領主朝倉義景は命を落とした。 しかしなおも続く圧政に、民は蜂起し、暴徒となる。 蜂起した民は越前国…

　河内の悪党楠木正成は「人々の幸せ」を願い、「一君万民」のご親政を掲げて腐敗した鎌倉幕府を倒そうとしていた後醍醐天皇の挙兵に参加する。 続編書きました(2022.12.24投稿…

　盲目ながら凄腕と噂され、無明剣、などと呼ばれる剣士を、旅の剣士スマが訪ねる。無明剣ことヨナと手合わせをしたスマは、ただならぬものを感じるが、不可解なものも感じていた。無明剣の正…

人斬りと呼ばれた男共の末路は、どれも悲惨極まりない。 坂堂神崎もまた、そんな人斬りの一人。明治政府御用達の人斬りとして散々に人を斬ら捨てたその最後は、当の明治政府によりその命を狙…

難破船から助け出された赤ん坊。独り身のごんたに助け出され、ごんすけとして育てられた。「南蛮人だ、南蛮人だ」と村の子どもたちにいじめられながら成長していく。七歳の折に村を飛び出した…

「キリストは」と正平が言った。「一つだけ偉大な思想を後世に遺した。人間は平等であり、人権を有している、と。日本はキリスト教圏の国じゃない。アメリカは日本人を人間だと思っていない。…

占領軍相手の売春婦をして、日銭を稼ぐ女。嘗てモダンガールだった彼女、東京大空襲で、夫も、子も、家も、何もかも失った彼女は、ハンフリー・ボガートの虜となる…… 11月24日(日)…

語り部―― 豪華絢爛、江戸の町。 老いも若きも楽しく生きるってぇもんです。 え？ 嫌なこと？ そんなもんはぁ、ぱーっと溝《どぶ》川にでも流しちまいやしょ。 もし流せねぇんなら、恨…

奉公先を飛びだした土方歳三は、剣術修行と商売を兼ねて石田散薬を売り歩くが、そこはかつてのバラガキのトシ。ゆく先々で事件に巻き込まれる。持ち前の機略と剣で歳三が悪党を斬る！ ―…

　黒船来航。 　誰もが歴史の教科書で学んだこの事実の裏側には、我々の知らない物語がありました。 　小説とは、物語とは、事実の裏側にある真実を描き出す行為に他なりません。 　黒船来…

東北の小藩、羽佐藩の家老蟻坂の娘、寿子は、たいへんはブスだった。結婚を諦めていた寿子は、男まさりに仕事に打ち込む。そんななか、ほのかに恋慕していた気持ちに気づいた父は、若い藩士を…

先の大戦の傷が未だ影を落とす中、人々が力を合わせ平和を築いてきた鷺端、尼ヵ谷の二国。 しかし、その二国の平和を脅かさんと、恐るべき殺戮者たちが暗躍する。 果たしてJK(女子剣生)…

Web小説で本格時代小説を……。 新選組が結成されるはるか前、永倉、土方、斎藤は、すでに出会っていた。幕末を駆け抜けた男たちの青春が交差する。 永倉新八の前半生の詳細は、ほとん…

孑孑（ぼうふら）のウェイリンは、風の向くまま気の向くまま、各地を旅する風来坊。 世話になった親分に頼まれて、敵対する相手を殺すのも渡世の義理。 まさか、美少女や子どもではなくオッ…