• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
理想の彼方

理想の彼方

結城慎二

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★6
2人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 瀬戸内弁慶
    167件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    日本史上最高の「悪党」。その美しき生きざま

    悪党。
    今でこそ言葉通り、悪事を成すものを指し示す呼称だが、かつては「力強き者ども」という意味を持っていた。

    まさにこの男こそが、「悪党」の代名詞とも言うべき時代の名将であった。
    男の名は、楠木正成。
    その知名度に比してあまりに謎が多いこの男は、如何にして戦い抜き、何のために時流に背いてまで朝廷に尽くし、そして散っていったのか。

    本作は比較的新しい解釈と古典の両面から切り込み、この正成率いる楠木党の、知られざる一面と生涯に迫った意欲作。非常によくまとめられています。
    太平記好きもそうでない方も、大いに読む価値のある珠玉の中編歴史小説です。

    • 2021年9月5日 13:14