「覚えていない」を含む小説

時に戸惑い 迷いながらも一歩ずつこの道を進んできた。 決して平坦ではなかったけど、 真っ直ぐに前だけを見つめて大地を踏み締める。 私が落ち込んだなら励まし、 笑…

これは彼と天使達の物語── 不思議な夢を見た主人公。 見知らぬ部屋で目を覚ました彼は自分の主治医だと自称する天使、ハイルング・クーアと出会う。 自分のことをほとんど覚えていない…

※これは、二次創作です。選択肢に名前がなかったので、ここに書きます。蜘蛛の糸を題材にした二次創作です。注意して下さい。文字数は、蜘蛛の糸と同じくらいにしています※ それは、幼少…

幼い頃、纉伎島の沖合で溺れた綾瀬凪は、巨大な鯨「ケートス」によって命を救われた。その不思議な出来事が頭から離れず、凪は高校進学と同時に再び纉伎島に戻り、そこで過去の謎を解き明かそ…

病院の待合室にて。

　男は自分に無関心であった。それ故過去の自分というものを何も覚えていなかった。ただ正確には、現在の自分にしか関心が無いのであった。その関心について言えば、これは人一倍に強かった。…

真面目に働く会社員、木野は入社５年目だが、生意気な後輩に毎日、変に絡まれながら、仕事をしていた。それでも後輩は木野にとって、会社で唯一の話し相手だった。 だがある日、そんな後輩は…

小説を書いていたら結婚して三十代になった僕（郷倉四季）と友人、倉木さとしが一つのテーマを決めて応えていく往復書簡集です。 以前も同じようなテーマで往復書簡をしていました。 木…

詩と短歌です。恐らく。 わかりやすくはなっていると思いますがネタバレは一番下に。 きれいなもの。 うつくしいもの。 きたないもの。 みにくいもの。 覚えていたいもの。 忘れたい…

僕は深澤舞翔、35歳です。 普通だったありきたりの僕の人生は、とある女性と出会い大きく変わりました。 とある女性は”異能力者”です。そして、僕が過去世から探していた女性だった…

少年は冬なのに茹だるように熱いおかしな日に静かに燃える人影を見る。その中心には少女がいた。思わず炎の中に飛び込んだ少年であったが、少女はなぜ自分を助けたのだと言い放ち気絶してしま…

　笑うと目が細まって優美な上向きの曲線が現れる本多裕子は、小麦色の肌が綺麗なエキゾチックな美人だ。 　観音様との愛称を持っている。 　裕子は、指導教授の猛反対を押し切って、博士論…

　仕事の材料を得に向かったＯ神社の一の酉。 　帰り際、裏参道の鳥居前に、集会用サイズのテントを目にした良木（よしき）。 《脱走妻の小屋》―――ベニヤに書かれた名称に見世物小屋的匂…

約束の作品です。 ちょっと不思議でちょっと切ない連続短編集。 小説家になろう等でも公開しております。 紙書籍版＆グッズはこちら https://xfolio.jp/portf…

神はまず混沌から猫を作った―― 転生したと気付かずに寝ぼけていたら創造が始まってしまっていた。気づいた時にはツリーに振れるポイントがない。 説明もほとんど覚えていない。サポート…

　片親で育った朔也は、ある日突然に祖父の葬式に出席するよう呼び出された。そして喪が明けるまで、その館の敷地内にあるダンジョン“夢幻のラビリンス”に潜るようにと、新当主の叔父に言い…

記憶を失い自分が何者であるか覚えていない。 首に鎖を付けられ奴隷として売られていた女性を金貨一枚で買ったのは、一人の男性の魔法使いだった。 彼は行方不明の婚約者を探しており、その…

あの時の色、におい、あなたは全部覚えていますか？ どうせ終わってしまう人生ならば、いつの間にか始まって終わる毎日と、いつかはつながりが途絶える友達と、もう忘れてしまったあの時は。…

ショッピングモール化した世界。 魔女は、魔女だけが認知可能な世界の敵、影（エイカシア）を狩る。その様子はテレビ放送され、魔女産業として広告・ドラマ・コマーシャルへバックアップさ…

「もう出会いなんていらないから彼に合わせて」結城彩は、かつての初恋の人、白土蓮斗をずっと想いながらも、何度も新しい恋をしてしまう自分に嫌気がさしていた。 大学の入学式で初対面の藤…