「万人向け 純文学」を含む小説

青色にもいろいろ種類がある。感受性を閉じてしまった後の話。

Xで投稿したりしなかったりの140字小説。 言葉遊びみたいな感じなのでお話に深い意味はないですが、必ず話として意味のある物にはしています。 好きなところから読んで大丈夫です！…

絵描きの清瀬が持つ絵筆は、触れた対象の色をそのままうつしとり絵の具として使える魔法の筆だった。 春、ある目的のため清瀬は真っ白な少年・詩暮と共に色を獲得するため旅に出る。

朽ちたバス停で雨止みを待つロボットは、赤い長靴を履いた少女と出会う。ふたりが別れるまでの、つかの間の物語。

2人の男は森の中で愛憎を描いた短編小説 人とはなにか、愛とはなにか、自由とはなにか 人間にとって大切なものを描き切りました

春、新学期に出会った彼女は、どことなく不思議な雰囲気をまとう無口な人だった。 休憩時間も一人で、本を読むか勉強をするかの二択。友達と話しているところは見たことがなかった。 そし…

休日を無駄に過ごしてしまったと後悔するにはまだ早い夕立の頃。 楽しかったあの夏の日々が、いつの間にか今の生活に暗い影を落としている。 とんぼを通して気付いた今の気持ちを書く。

お盆なので。

お盆休みの中盤の十五日。 一人朝食を摂っているとキッチンに落ちて溶けた氷の水溜まりが目に入った。 私はそこから家族の記憶へと思いを馳せる。 過ぎ去った人々への追憶から私自身の足…

とある施設に集まった七人の少年少女。 エド、マリア、サイク、ヘイ、ジヤン、キティ、サブ。 彼らはそれぞれの想いを抱きながら、一日一日をこの施設で過ごすこととなる。 その中で少年…

文芸部の作品発表会で酷評された小説を、高橋くんだけは好きだと言ってくれた。

殺風景なひとりぼっちの屋根裏部屋。もともとお姉ちゃんの部屋だったその場所で、私は手紙を書いていた。

蒼志郎と彼の生まれながらの婚約者・蓮見子は、結婚適齢期を迎えるまで肖像画を贈り合っていた。 絵が届くたび、美しく成長する令嬢との結婚を心待ちにしていた蒼志郎。やがて二人は結婚し、…

アカツキは、小学二年のころ、小説を初めて書いた。すると、その小説は周囲の児童や先生から高い評価を受け、小説家になれるよ、などともてはやされる。 しかし小学六年になる頃には、未だに…

まだ幼かったころ、「私」の友人にA君という少年がいた。 とにかく静かな、でも温和な雰囲気のある少年だった。 彼は小学六年のある三か月間、ノートに五十音を一文字ずつ書き始める。 そ…

人間らしさをテーマにした140字小説です。 X(旧Twitter)に投稿したものをまとめます。

原因不明の病で人も動植物も死に絶える中、桜だけは綺麗に花を咲かせる世界で彼女は呟いた。死ぬんだったら今日みたいな日がいい、と。

滅亡した人類が、莫大な智のアーカイヴを宇宙に播種して数百世代。俺たちの文化播種船は今、彫刻室座超空洞のただなかにある。こんなところでなぜ書くの。何のために言葉を紡ぐの。矛盾した狂…

蒼い髪と目を持って生まれた姫君は、それはそれは美しく成長しました。しかし姫君の行く末には暗雲が垂れ込め、やがてその命は奪われます。悲しみに暮れる国には一輪の花が咲き……。