「接吻け」を含む小説

　“俺”の“彼”女、略して「オレガノ」。 　レンタル彼女の利用料は現金ではなく、「あなたの手料理一食分」。ただそれだけ。 　ただし、デートに連れていく際の縛りはたくさんある。制限…

これは高貴な乙女たちが集うとされる名門女子高に通う、一人のお嬢様と小説好きの少女のお話。 特待生として一般推薦で入学してきた新一年生の本杉(もとすぎ)文代（ふみよ）は、特異体質の…

「わたし、青い金魚を造りたいの」 そう語っていた私の恋人は肺から水媒花を咲かせて死んだ。 火葬のあと、骨壺を確かめると恋人の骨は青い金魚に変わっていた。死んだはずの恋人との奇妙な…

夕暮れはジャムの色。 溜息は瓶詰めにしたらしあわせが逃げないか。 キス、口づけ、接吻。体への接吻はエロティック。 ロシアンティーは紅茶を一口、ティースプーンでジャムを一口。 そん…

前王朝の末裔として生まれた雪花は、両親から毒を与え続けられて育った。十九歳になった雪花は幽閉を解かれ、後宮入りする。だがそれは皇帝暗殺の密命を果たすためだった。後宮の妃嬪となった…

病名:bom-2。接吻で他人に感染するHIV。口内から脳へ細菌が侵食していく。接吻をして他人に移すことで完治はするのだが、3年間も他人へ移すことができなければ、脳に溜まった菌がガ…

私にヨカナーンの首をくださいまし。 　　　　　　　　　――オスカー・ワイルド『サロメ』 遥か昔、異邦の地にて無垢なる少女は預言者の首を求めた。 ただ、その唇に接吻するためだけ…

「キッスしたらね、君を『支配』できるんだよ。」

コンラッドの短篇集とポーの作品集を接吻させる彼女のことを、僕は愛することができなかった。その藝術的な接吻……そして、いつからか本棚の上に飾られていた、ミレーの『落穂拾い』をオマー…

一方的に婚約破棄された皇女を無事に本国に帰還させるため、護衛任務に就いた巡洋艦と乗組員たちの物語。

キスは好きですか？ キスってドキドキ、キュンキュンしますよね。 この作品はキスに至るまでの１５分ほどのシチュエーションを集めた短編集です。 初めてのキス。涙のキス。異世界でキス。…

田舎娘から男爵令息の妻へと転身したマリー。 さながらロマンス小説のようなこの結婚に、マリーは辟易としていた。なんと言っても夫の愛が重い。永遠に終わらない接吻、毎晩強要される子作り…

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト応募作品

ライト【BL】です。 初心者の方でもお楽しみいただけるかと思います。 ５月２３日は「恋文」の日。それから「キス」の日なんですって。 なので、特別短編です。 同棲しているという…

言葉足らずな運命共同体の男女ふたりが 傷つけあったり抱きしめあったりしていく話。 拗らせた純真が、崩壊を鳴らした。 ─── 振り返って、接吻 ─── （この、ドエ…

初めての彼氏が出来た私。しかも彼からの告白方法は赤い薔薇のプレゼント！ 私の世界は薔薇色に染っていた。しかし、幸せな道を歩むということは、不幸と隣り合わせであるということ……彼の…

スサノオの子孫である朝日奈家と一七夜月家は、八岐大蛇が封印された祠を護り続けている。しかし、長い年月を経てその封印は弱まりつつあった。 朝日奈家で唯一スサノオの力を継いでいる千早…

二十年以上昔に書いた、老若男女対象の官能小説を目指して書いた純文学（風）小説です。 これを書いた当時は全年齢対象のつもりでしたが、保険としてレーティング（暴力描写有り／性描写有り…