「燃える」を含む小説

斎帝国の皇女でありながら夷狗は孤独だった。それは夷狗の髪が燃えるように赤く、瞳は灰色――斎人には決して現れぬ色合いだったからだ。 産みの母には疎んじられ、血を分けたはずの姉兄から…

花果（かか）の国。 それは、エートル峡谷を越えた断崖群の向こうにある、絶対君主制の小さな国。 陸の要塞とも言える立地のためか、独自の文化を持ち、王権神授説に根付いた宗教の盛んな王…

小学六年生、ヒーローになりたかった女の子「皇妃 姫」。 小さくて、柔らかい華奢な体とは裏腹に前を真っ直ぐ見すえる大きく強い瞳は正義に燃える光の焔。 ふわふわした長い茶髪の、まるで…

　百年前の黒死病から時が経ち、アイリア人の国土が回復し始めた頃、北部を治めるデール人の諸侯の中から王を名乗る者たちが現れ、アイリア人に対して反乱を始めた。反乱は十年経てども収まら…

　舞台は常夏の島国アジェンナ。スンバ村という小さな村の農民達は、宗主国カサン帝国の圧政に苦しんでいた。 　そんな折、スンバ村で事件が起こる。村人によって「帝国の代理人」と見なされ…

　怪異の死体処理班で働く底辺労働者・湊は、命の危険がないことだけを支えに日々を耐えていた。しかし、突然「怪異街」での任務を命じられ、絶望に突き落とされる。 　怪異街とは、怪異の…

読み方:れきしさるくらいりす EDENシリーズ　京都編 1週間に一人ずつ発見される遺体は、猿と虎と蛇に傷つけられた痕があった。なんとなく出向いた京都で猟奇殺人事件に巻き込まれる伝…

俺は学校の行きがけに、その物体を見つけた。 一瞬ナマモノかとビビるが、生きてなどいなかった。 俺はそれを拾う。 そしてそれから数日。 寝ぼけ眼の前に、その出来事は起こったのであ…

　戦争で母と生き別れ、人体実験で「死ねない」身体に改造された少年は、たった一人、母を探すためにスパイになった。復讐に燃える少女、諜報機関のエリート老紳士、裏社会出身の青年と『家族…

マナの特視体質として生まれた天良樹空鵺は、マナを含むもの全てが色付けされて見えてしまう。その苦しみが彼に『色狂い』と、さらなる苦痛をもたらす忌み名をつけられる。 目を閉じる生活で…

ある日世界にできた巨大な大穴。 幾千幾万の強者が挑み散ってゆく。そんな中で真に強き者のみが宝を名声を。 挑戦者は拒まない。 名声を！富を！色を！全てはここに！ 挑むが良い！

13歳の誕生日に、お使いから帰ってきた主人公・シラーは、真っ赤に燃える故郷の前に、呆然と立ち尽くしていた。 ※この小説はもともとpixivで途中まで投稿していたものを編集したもの…

古賀コン6参加作品です。 お題は「架空⭐︎1レビュー」 主人公に、ご自身のお名前をレビューしてもらいました。 （更新時間て出ますっけ？ 紹介文やキャッチコピー、タグのみで本文は…

　骨董品収集が生業の母を持つ番条小鞠は、どこにでもいる平凡な小学生男子である。 　世間からの評判も良く、一人暮らしに近い生活を送る彼は、ある日母親の倉庫整理中に不思議な鏡を見つ…

少年は冬なのに茹だるように熱いおかしな日に静かに燃える人影を見る。その中心には少女がいた。思わず炎の中に飛び込んだ少年であったが、少女はなぜ自分を助けたのだと言い放ち気絶してしま…

いにしえより、異能を持つ美しき“鬼”が存在する日本。 彼らは人間と同じ見た目ながら容姿端麗で、あやかしたちを従えて幕府を陰から支えていた。 だが時は移り、新たに権力を握った明治政…

カクヨム甲子園2024 最終週間ランキング総合29位、ショート部門15位です。 明るかった樹の下で https://kakuyomu.jp/works/1681733064…

あらすじ ※以下結末まで記載しています。 太平洋戦争末期、食糧不足にあえぐ東京のエイジ少年は大空襲を辛くも生き延び、信州にある遠戚の住む村の村長宅へ一人疎開する。その村には少年よ…

筆頭聖女の私にはルカという婚約者がいる。教会に入る際、ルカとは聖女の契りを交わした。会えない間、互いの不貞を疑う必要がないようにと。 最初は順調だった。燃えるような恋ではなかった…