「円城塔賞」を含む小説

今年のドラフトの大目玉、大学野球NO1スラッガー、中島を見事引き当てたのは、大阪ジャガーズだった。 期待通りの活躍を見せ、中島も、チームも絶好調だ。 このまま、リーグ優勝、日本一…

物事のスタート地点には、必ず動機が存在する。 動機なきところに成功などあり得ない。 だが動機は、自らの意志ではけっしてつくりだすことができない。 そんな動機を生み出す装置を、私は…

馴染みの居酒屋でおれが一杯ひっかけていると、何やらガラの悪そうな連中が入ってきた。 店の女の子にちょっかいを出したりして、他のお客さんも迷惑そうにしている。 おれもだんだん腹が立…

　盗っ人家業も楽じゃない……。失敗続きのダメ泥棒だ。 　だが、俺はあるアイデアを思い付いた。これならいける！

朝目が覚めると、俺は戦場にいた。 嘘なんかじゃない、ホントの事さ。

二百世紀。二一世紀様式にしつらえられた地球は転生を繰り返す『子どもたちの寄宿舎』として扱われていた……。

幼い時に『フランケンシュタイン』を貪るように読んだ。 「小説は悲劇的だったけど、僕ならきっと可愛い女の子を造って、ずっと幸せに過ごすのに！」 そう強く感じたあの日から、僕は理系の…

「ウサギとは、哀れな生き物よ」 甲府の山中。 道に迷った一人の侍の眼前に小さな灯りが一つ。 ほうほうの体で辿り着いたそこには、亡き妻に瓜二つの女がいた。 差し出された一杯のう…

私は、長年計画していた海外旅行を実行する。いきなり進路変更となったモスクワで、ロシア人から小鳥のフィギュアをもらう。やがてフィギュアは本物の小鳥となり、私は人間を襲う妖怪の存在を…

喜びと悲しみが引き換えの世界。 喜びを得ると、それと同価値の悲しみが必ず降りかかる。そして、逆も然り。 そんな世界で、主人公は小さな命を授かる代わりに、大切な友人を失う。 主人公…

一九九九年八月。世界が終わらなかったある日。出会うべくして出会った二人の女。深緑に茂る山の奥深く。秘密の場所。十年前の記憶。願い事。そして青空に飛び立っていくもの。夏のある日を描…

原稿用紙23枚。 競作小説企画【 Crown 】参加作品でした。お題は「群青」。

美少女と一緒に暮らしたいと思ってる人は沢山いるだろう。 俺もその内の一人だ。 では、俺と同じようにしてみれば、もしかしたら君の隣にも現れるかもしれない。

　３万年後の未来、人類後継種族の１つが太陽系を訪れた。その世界は、彼らの記憶にあるものとは大きく変容していた…… 　以前、書いた連載作の最終回を独立した短編として改稿したもの。…

しあわせふうけいの世界で、私たちはどうしたら幸せになれるのだろう。

昨夜から降り続いていた雪は止んだようだ。 窓を開けて部屋の空気を入れ替える。 ふと気がついたら《《私は涙を流していた》》。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ゆあんさんの…

雨の日のバス停。僕は彼女に話しかけられたんだ。

ある日一人になってしまった主人公は、今日も目を覚ましてはモーニングルーティンに入ります。

生後七ヶ月の娘と、世界一優しい夫。 穏やかに見える日常は、いつだって壊れやすい。 ※「カニバリズム」、「大統領」、「幼女」の三語を入れるという縛りで書いたシリアス短編です。 ※…

pixiv内のオリジナル字書きさん有志による第五回1000字コンテスト参加作品です。 お題は【行き先を尋ねても、答えはない】という状況、でした。