「聞いたこと」を含む小説

　この歌は私が生涯に聴いた歌の中でも最も感銘を受けた一つとなろう。この歌は「金銭主義」「消費主義」の虚偽と真の人生の意味との間で苦悩する男の話とされる。だが真のこの男の実態は「愛…

「ユーフォニア、あなたは本当は転生者なんじゃないの？　だってあなたの名前、絶対にそうだわ！」 　アンベリアンがなにやら珍妙なことを言い出した。 「知っていた？　この世界は前世…

　高貴な生まれのアリスクスは、齢十九にして貴族の子息が修めるべき座学を全て自分のものとしてしまった。 　成人まではあと一年。 　母親譲りの紅顔を持つ彼は、その日々を令嬢たちとの火…

　たった２万字の短編です。子爵令嬢ローズは継母と義妹に爵位、財産、婚約者のすべてを奪われ、その策略により雨乞いのための人柱にされる。溺死寸前のローズだったが目が覚めると聞いたこと…

女の子達によるモキュメンタリーホラーです。

　……また寝取られた。 　高校生の四之宮　陽（しのみや　はる）は彼女に、世界に絶望していた。 　付き合っていたはずの彼女が寝取られたからだ。 　生きる希望もなにもかも失ってい…

お母さんに拾われたとき、私は13歳になったところだった。あれは、土砂降りの雨の真夜中で、辺りは街灯の一本もなく真っ暗で、ざあざあと雨音だけが耳を刺した。私はひとり、観音通りの裏路…

両親のいないセレーナは、叔母の家で暮らしていた。生活は、従姉妹のイザベルから嫌がらせを受ける毎日。今日もバケツの水を頭からかけられたセレーナはびしょ濡れになり、染めた髪色も元の灰…

かつて勇者ルネは魔王を道ずれにして、世界に平和をもたらした。 それは一度唱えれば二度と解けぬ封印魔法であり、ルネの人生もそこで終わっていた筈であった……が、彼は訳の分からないまま…

私の母は、ヒキガエルが「ぽぅ」と鳴くのを聞いたことがあるそうです 父はいびきがひどいです なんの変哲もない日々をつづってまいります

かなり前に、友達と作詞作曲して歌っていた曲の歌詞です。(私は作詞専門。音痴です・笑)。その一部を、ちょっと公開。 見たこと、聞いたことがある方、作詞者の名前が違いますが、名前が違…

５００台のバスと５００台のバスが反対方向より出発した場合、どこで出会うでしょう？（って昔バスガイドさんから聞いたことが……^_^;）

降水確率は英語で「chance of rain」。日本語で「降雨確率」って言わないのと同じように、英語で「probability of rain」とは言わない（少なくとも私は聞い…

「私、メリーさん。今、警察に追われてるの」 　一度は誰もが聞いたことがある都市伝説。 　その代表格ともいっていい、メリーさんからの電話だ。 　それが現在——最近一人暮らしを始め…

等しく芽生える”職業”と呼ばれるある種の才能に恵まれなかった俺は森の中でモンスターに囲まれていた。 窮地に陥ったその時、偶然にも才能が開花した俺は命からがらに危機を脱することがで…

〝フムフム〟と〝ロジカル〟が口癖の近未来の天才科学者ルーク＝アロイスは、タイムマシンを開発しようとしていた。 　が、完成したのはどうやら〝並行世界《パラレル・ワールド》〟を移動す…

人間の脳は10パーセントあるいはそれ以下しか使われていないということを皆さんは聞いたことがあるだろうか。2070年、この説は全世界で常識となっていた。 だがその常識を打ち壊す者た…

　「ねえ知ってる？　最近でるらしいよ？」 　――吸血鬼――。白皮症、血液嫌い、大妄想持ちの女子高校生、出里若菜は克服しきれない朝の眩惑的騒々しさの中で、親友から今更ながらの情報を…

幼稚園に通う男の子のお話。友くんは一日中ママの事ばかり。

「湯沸かし器」の蔑称で呼ばれる、水操作能力を持つ神人"水園 流"。彼がただの高校生であるのは仮の姿、実は世界を裏で牛耳る、"七罪元老院"と戦うすごい魔術師"神殺しの水龍"で。そ…