「​円城塔賞」を含む小説

今日も殺人は行われている。 私の見えない所で、私の知らない所で。 そう思っていたのに……。

わたしが飼っている犬は大バカ犬だ もの覚えも悪くて、しつけをするのも一苦労。 バカ犬の世話をしていたある日―― 突然、わたしはリード紐になっていた！？！？ しかもバカ犬…

言葉にしがたい生きづらさを抱えた者同士。 わたしはとうに不貞腐れて諦めきっていたけれど、あなたは諦めきれなくて、頑張って、頑張って、頑張り続けて、それでもダメで、とうとう怪物にな…

これは朝、男と女子高生の間に起きた物語。

自然環境が悪化して、人類は宇宙へと飛び出していった。 けれど長い月日が過ぎ、かつての惑星の姿を、地球は再び取り戻そうとしている。 まだ、人類は宇宙で暮らしているけれど、地球へと居…

ある夏の午後にうたた寝をしながらテレビを眺めていた私は、いつの間にやら始まっていた映画の放送に見入っていく。 彼女の声を契機に明瞭になった人生を生きながら、私は彼女の姿を追いかけ…

土曜日の仕事休み、猪飼花姫は家の中でスマートフォーンで暇をつぶしていた。 そして適当に眺めていたアプリケーションストアにて、『ゴーストダウジング』という新作アプリを発見する。 …

私はぴっかぴかの女子高生。 今日もお友達と楽しくおしゃべりしながら、家に帰るんだ。 そうすればきっと、お母さんも喜んでくれるから。 ※殺人・流血などの残酷表現があります。苦手な…

現代あやかし小説。 サッカーのプロ選手になる夢が破れてフリーターとして秋田県北に帰郷した、青年の羽村京一郎(はむらきょういちろう)。 幼馴染の女性、三森裕希(みもりゆうき)と鷹…

「何度生まれ変わってもあなたと一緒にいたい」 そう願った男と女は出会う。 何度でも、いつまでも。 それに慣れてしまったら、その願いはどこに向かうのだろうか。

「稲佐山に女の霊が出る」 　そんな噂を聞いた地元の小学生、野原梓は、クラスメイト達と一緒に肝試しに行く。憑かれてしまった彼女は、和尚を頼って山のお寺を訪ねるが、そこには思いがけ…

慎二はマテリアルメガネ――見た物の構成物が分かるメガネを開発した。試作品ということで、日常生活で使っていたら……。 ※小説になろうにも掲載しています。

新語・流行語大賞の候補語すべてを本文中に使用するという、きわめて不純な動機のみで書かれたフィクション。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 …

自作掌編小説集「トワイライト紙片」より、１３本よりぬいたものを収録。 一話完結のごく短い小説集です。掌編小説お好きな方、是非どうぞ！ 【カクヨムコンテスト　短編小説部門　応…

これは1995年に結成、2002年に解散した伝説のロックバンド、ナンバーガールに憧れてギターを弾き始めた一人の大学生のお話である。

アサトはサイコパスじゃない。ただひたすら、不運な少年。

口の悪い異世界から来た賢者。そして寿命がわずかの女性。 その二人の間に、秘密の約束がある。 最後に合わせて約束を決行しようとする賢者。 しかし、そこには胡散臭そうな事ばかりだった…

神は、無の世界に存在し続けていた。それ以外の神は存在することに飽きてみんな消滅してしまった。自分も消えようかと思ったが、可能性の世界から取り寄せたマンガのおもしろさを知る。不幸が…

世界が終わる瞬間を研究している主人公。 今回、訪れるのは「確認不足」で滅んだ世界だ。 その世界では進化した類人猿と人類の戦争が行われていた。 ある時、地球に円盤が飛来する。異星人…