「怪談ホラー」を含む小説

傷心旅行で訪れた山の滝で、澪（みお）は“それ”に呼ばれた。 ザア……ン。 一度だけ深く沈む、滝壺の底から響くような音。 観光客の声も風も遠のいた一瞬、立入禁止の向こうに—— 白…

八階建てのマンションのワンルーム。 違和感を感じながら起床する。 外には雨の気配と女の子の笑い声が聞こえた。 遠い雨の音と近くに感じる笑い声を不思議に思い、私はこっそりとカー…

　たった１度の『　　　』との遭遇によって、いじめられていた男子高校生、玲次の人生は良くも悪くも一変した。 怪異、超常現象、アノマリーオブジェクト。『理外』の存在達に、『理外』の力…

解談。それは「理解」と「無理解」にまつわる怪談。 Xのわかるbot(@i_know_bot)と関連アカウントで投稿した解談も含め、オムニバス形式で掲載しています。

「怖くてコワクテキな敵」と「アイルランド民俗×日本民俗」が織りなす、最恐の物語。変幻自在の“寄生する怪異”の実態を委曲に知りたくば、見るは法楽、恐るるなかれ！ ＊この作品はフィ…

お宅へ行きお面を外した。／当時お面がかけてあった。

〈伊波ゆきちゃんを探しています〉 この田舎には、2011年7月18日に行方不明になった伊波ゆきの行方不明者ポスターが至る所に貼られている。 警察、地元猟友会を含めた100人体制で…

昭和三十九年の北海道。 一人旅の途中で、語り手は猟師・タイスケという老人と山中で出会う。 彼は銃を返上してなお、罠と刃物だけで獲物を仕留める、孤高の猟師だった。 …

駆け出しのアイドル、高宮凛。彼女が暮らす『ワケアリ』物件では奇妙な怪奇現象が多発していた。そこで彼女は霊能力者・雛菊ミドリに助けを求めるのだが、やがて怪奇現象の意外な真相を知るこ…

ショッピングモールのフードコートで話を聞かせてもらいました。 乗っている車はやはりというかアルファードでした。残クレではないそうです。 この話はカクヨムが初出の話です。

これは、33の断片的な記録である。 一見、無関係に見える都市伝説、怪談。そして『あるシステム』の噂。 ――それは運転手のいない**『暴走自転車』**。 ――それは**『赤の女王…

私の創作物が、世界に広まってから各地で怪奇現象が起こるようになった。 うちでも、母の様子が常におかしい ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 創作以…

だから引っ越しました

人擬きを置いています。

十月を最後に、AI作家『秋見アイ』はすべてのSNS更新を停止した。 検索にも出ない。ランキングにも載らない。 『存在しない扱い』になったはずの作者。 ──けれど、毎日0時00分…

　何時もの上司の小言に、ついイラッと言い返してしまった　"俺"　こと佐藤 進は勢いで仕事を辞めた。 憧れのニート生活を送るも、減りゆく預金の悪夢に彼は怯える。 （成功報酬1,0…

花のように咲き、やがて散る人の心。その軌跡に生まれる怪異を祓うのは、祓い屋・神凪久遠と、彼に寄り添う青年・渚。 泣き、笑い、歌う女たちの声が、二人の前に現れるとき、そこには絆と…

平均（たいら　ひとし）はごく平凡な公務員。日々滞納者の対応に追われすり減った精神を５ちゃんねるのオカルト板を眺めることで癒していた。そんな時、ふと目に留まるタイトルがあった。 …