スペイン語圏の楽曲からインスピレーションを受けて生まれた短編集です。「自由を見つけた奴隷」「ブレヴァリアの港」2話だけでも、音楽が持つ物語の種の豊かさが伝わってきます。「軽やかなテーマの歌からも、胸を引き裂くような物語が生まれる」という著者の言葉が印象的で、怪談集とも冬の日記とも異なる、ロケットゴーストさんの三つ目の顔がここにあります。毎週水曜更新予定の連載中作品。これからどんな歌が物語になるのか、楽しみに待ちたい一作です。