とても静謐で、静かに胸をうつような小説でした。
設定も素敵で、手紙を出したことがある人なら一度は思うであろう、これは本当に届くのか?という素朴な気持ちを掬い取るような、よく染みる設定。
そこから展開される物語は、火のように激しいものではありません。むしろ夜の海のような、そこにいて、その波の音を聞くような物語です。
上品な百合小説ですね。ちょっとフォーマルな服を着て読むような。(堅苦しいという意味ではありません)
また書式の話になりますが、WEB小説という媒体を最大限に活かしています。これは紙で読むよりもパソコンで読んだ方が俄然いいと思います。
ちょっと気分がむしゃくしゃして、なんだかいやな気持の時に読むと、スッと落ち着くかもしれませんよ。