もし、それがたった10万円で手に入るなら──
これは深みのある小説です。
色んな人生を味わうことになりました。
読んだあと、思わず考え込んでしまいました。
大人になってからというもの、私たちはさまざまな罠にはまりやすいものですよね。w
職場の罠、社会の罠、ほんの少しの欲望がきっかけになる罠。
罠に落ちれば、誰だって救いを求めたくなる。
たとえそれが本物の救いでないと、心の底ではわかっていても、なお欲してしまう…
はあ…ははは。
そんな現実を前に、ただ呆然と笑うしかない。
これが現実です。
普通の子どもと違い、普通に大人には守ってくれる親も、学校という仕組みもありません。
大人を守れるのは、自分自身だけ。
それなのに、子どもの頃から守られてこなかった多くの大人が、いきなり社会に放り出され、自衛を求められる。或いは他人に責任を背負うことに求められる。
罠に落ち、ただ簡単なことで、自分ではどうすることもできず、途方に暮れる。
夢に見る救いは、確かに幻想的で美しい。
でも、本当の救いというものは、果たして必要とされているのでしょうか?
それとも、救いにきっかけが必要必要とされているのでしょうか?